食品テクスチャー

食品テクスチュロメータ

 日常,ヒトが咀嚼する食物は,大きさ,吸水性,味の強さおよびテクスチャーなど様々な物理・機械的性質を有している。 このような物理・機械的性質の違いに応じて,嚥下まで の咀嚼回数および咀嚼時間が異なり,開口量にも変化が生じ,あるいは咀嚼筋活動量も変化する。 加えて歯根膜,咀嚼筋,口腔粘膜および 顎関節が感覚受容器として咀嚼運動を円滑に司るための 微調整に関与していると考えられている。しかしながら, これまで咀嚼機能を観察するために用いられてきた被検食品は,定性的には分類されていたものの,定量化されるには至っていない。
 われわれ(河野 亘,田中昌博,徳永 徹,更谷啓治,末瀬一彦,川添堯彬. 顎機能異常患者において咀 嚼時痛を誘発する食品テクスチャー.日本補綴歯科学会雑誌  34:873-877,1990) は咀嚼中に感じる食品の物理・ 機械的性質をテクスチュロメータにて定量的に測定した。


 
 

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