MRI

 磁気共鳴画像法(以下,MRIと略)は無侵襲的で,特に軟組織の分解能に優れているため,顎関節部の検査法として導入されつつある。しかしながら,これまでの顎関節のMRI検査では頭部のhead coilを流用して,撮像時間が長く,また空間分解能に問題を残していた。
 われわれ(馬場俊輔,田中昌博,石垣博之,島田和彦,川添堯彬,大薮秀昭,田中忠蔵,西川弘恭。ヒト顎関節のcine- MRI。日本補綴歯科学会雑誌 34(第84回特別号):157,1990)は撮像時間を短縮し空間分解能を向上するために,新開発の顎関節専用のTMJ coilを用いた。そして最適な撮像スライス条件を選択し,cine modeで顎関節部の形態と動態を把握することの有用性を検討した。


顎関節円板前方転位



 
 

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