咀嚼筋微小振動

 身体表面には,目にみえない細かい震えが正常人においても生理的に認められ, Rohhracherはそのような微小振動をMicrovibration(以下MVと略す)と呼ぶことを提唱した。 それ以来,生理学,心理学などの分野でMVに関する研究が発表されてきた。 また,MVは,物理的あるいは薬物的負荷を施すことなく個体の静的な自律神経機能を検索する手段として, 臨床にも応用されている。
 われわれ(楠本哲次,更谷啓治,田中昌博,大野直人,川添堯彬.低域特性の優れた 加速度センサによるMicrovibrationの測定. 日本補綴歯科学会雑誌  29:337-342,1985)は骨格筋皮膚表面の微少な振動に着目し, 圧電型加速度センサを応用し,咀嚼筋皮膚表面の微小振動を観察できると考え本研究に着手した。




 
 

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