今しかできないことをしたい

#002 私が進学を決めた理由

最初から進学への強い気持ちがあったわけではありませんでした

最初は、両親に進学をすすめられたことがきっかけでした。ですが、大学卒業直後は、自分が大学院に進学し、研究・勉強をするイメージはわいていませんでした。卒後の臨床研修は、当大学附属病院の歯周病科で行ったのですが、指導医の先生や先輩が、診療の指導をしてくださったり、治療方針の相談にのっていただいたり、とても親身で、先生方の歯周病の患者さんを治療した症例をみせてもらうなど、多くの勉強をさせていただきました。そして、歯周病もこれだけ治療で改善することができるんだと知り、もっと専門的に歯周病の勉強を続けたいと思うようになりました。
研究に関しては、高校の時に、ゼミで簡単な化学の実験をしたりしていて、それが面白かったので、研究・実験をすることにはなんとなくですが興味がありました。歯周病科の大学院の研究で、多くの歯科医院ではクリーニングが主となる歯周病の治療や予防に対して、あらゆる視点からのアプローチを学び、それを臨床の場に活かしていけるような研究ができればと、大学院進学に前向きになりました。
臨床研修を終えたら、歯科医院で勤務し、早く治療の技術を向上させたい気持ちはありましたが、私自身、この先数十年、臨床を中心として働く歯科医師になる前に、今しかできないことをしたいと思う気持ちが強くありました。研究をしたり、論文や文献をたくさん読むなど、絶対に今しかできないというわけでもないのですが、一度臨床中心の生活を始めると、この先論文や文献にふれることは自分の性格的にも難しいと思い、今しよう!と思い、大学院に進学することを決めました。

大学院生になってからの日々は

研究は、内科の先生の指導の下、慢性疾患と歯周病との関連性についての研究を行っています。今は動物実験もまだできていない段階なのですが、メタボリックシンドロームなどの、様々な慢性炎症疾患に有効とされる治療薬が、歯周組織の慢性炎症である歯周病の治療に有効となるかどうかを調べる研究を進めています。大学院での実験は実際にやってみると、思っていたよりも簡単なものではなくて、今はまだ分らないことだらけです。研究に活かせるように、図書館やネット上に公開されている様々な論文をたくさん読むようにしています。
また、6年生へのティーチングアシスタントを担当したり、学生実習の指導にも参加したり、学生さんに学習の理解を深めてもらえるよう取り組んでいます。

歯周病に関する患者さんの理解度をもっと

将来の夢というほど大袈裟なものではないですが、歯周病に関する患者さんの理解度を高められるように頑張っています。患者さんとのコミュニケーションを大切にしていて、一緒に治療に取り組めるようなわかりやすい説明や、患者さんの治療へのモチベーションを上げる技術を身につけた歯科医師になりたいと思っています。