深部温度計 | 深部温プローブ |
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筋は収縮すると,化学エネルギーの機械エネルギーへの変換過程に,筋内部に熱発生が起こる。
しかも筋活動で消費されるエネルギーのうち,わずか20〜25%だけが機械エネルギーになリ,
残りの75〜80%は熱になるという。したがって,この筋温の変化をとらえることによって,
逆に筋の収縮に関する手がかりが得られるものと考える。ところが,筋温の変化をサーモグラフィ
をはじめとする体表面の温度測定法でとらえようとしても,外界環境たとえば室温や気流の影響を
強く受ける。
われわれ(田中昌博,前野郁尚,山下錦之助,林 明輝,川添堯彬.咀嚼筋の深部温度に関する研究
第1報 測定システムならびに正常顎機能者咬筋について. 日本補綴歯科学会雑誌 28:21
8−223,1984)はFox RHとSolman AJが開発した深部体温計に改良を加えた戸川,根本の報告をもとに,
熱流補償型プローブを使用し,収縮に伴う筋温の変化をとらえることを試みた。