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咬合接触を実際に観察するには,小さくなって口の中に入る以外方法はありません (ミクロの決死圏というレトロな映画の感じです)。従って,何らかの間接的な方法を とらざる得ません。それでも,できるだけ直に見た感じで見ることができないものか, というのがコンセプトです。 |
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シリコーン・ブラック像を画像処理することで,かなり現実に近い咬合接触像をつくること ができました。咬合面の絵と接触部の絵を1つのシリコンからつくり,合成したところがみそです。 よくある,石膏模型の咬合面に後から接触部を重ね合わせたものではありません。また, 接触点の大きさは,コンピュータがシリコーン・ブラックの透過光から判断しますので, 偏見が入りません。だから,add画像はREAL に近い VIRTUAL です!咬合紙があまり正確ではない ことは,以前から分かっていました。しかし,正確でないということをよく考えると, 削ってはいけない所を削ったり,削るべき所をそのままにしていたことになります。 ほとんどの歯科医はこれに目をつぶって来たわけですが,これが顎関節症につながっていくことが 分かりかけてきました。従って,正確に咬合接触を見られるということは, 歯科医療にとってとても大事であることを,もう一度考えようとしています。 |
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add画像は疑似3次元でしたが,最近の急激なコンピューターの発達を受けて, さらにVIRTUALな咬合接触像を目指しています。左は開発途中の絵ですが, 近い将来は,頬側咬頭から裂溝を越えて舌側咬頭へ渡り歩くようなVIRTUALな体験映像 になると思います。 |