有歯補綴咬合学講座  ポートフォリオを活用したプロジェクト学習

Let’s Go !! はいしゃ☆ 〜あなたも歯科医院に行きたくなる〜

B4班(70〜77番) チーム名:ビューティー

 

T.緒言

 誰しも歯医者に行くことが好きではないだろう。しかし、現代の日本において生涯、歯科医院と無縁である人はほとんどいない。では、歯科医院をどのように改善したら、もしくはどのような歯科医院なら行きたいと思えるのか、ということについて私達は調査を行うことにした。

 

U.方法

 現在通院している歯科医院、または過去に通院していた歯科医院に対しての不満、意見を一人当たり5人の患者さんにフリートーキングでアンケートを行い、述べられた不満、意見を@設備、A環境、B態度、C時間、D歯科医師の5項目にわけてその数をカウントした。

 

V.結果

@    設備 
タービン音が嫌い。  4人
洗口する場所がない。1人

 

A    環境
診療室内が暗い。 4人

窓から墓場が見えて憂鬱になる。1人
駐車場がない。 3人
診療室内に不潔感が漂う。 4人

 

B    態度
患者によって対応が異なる。えこひいきがあるように思われる。 3人

スタッフの身なりが不適当だと思う。3人
スタッフの態度が悪い。5人

 

C    時間
待ち時間が長い。3人

一回の診療時間が長い。 2人
夜間や休日の診療がない。 3人

 

D    歯科医師
技術がない。 2人

痛い。 4人
治療についての説明がない。5人
手袋を着用せずに診療を行う。 2人

※1人の患者さんが複数の不満をもつ場合でも、すべての不満をカウントした。

 

W.考察

@    設備

 患者にとってタービン音は歯科医院を敬遠する大きな要因の1つであるが、診療機器製作企業の回転音の少ないタービンの開発を期待する。院内側の対策として耳あてをつけてもらったり、BGMの音量を上げるなどの工夫が考えられる。また、チェア−などの診療機器の点検、メンテナンスは定期的に行わなければならない。

 

A    環境

 窓からの景観が悪い場合にはブラインドを設置するなどの工夫が考えられる。また、医療機関に対する患者のイメージを重視して、清潔感を出す場合は蛍光色の証明を用い、リラックス感を出す場合は、パステルカラーを用いた内装を心がけるなどが良いとされる。診療室内の清掃も怠ってはならない。駐車場については地域性を考慮し、必要なら確保すべきだと思われる。

 

B    態度

 歯科医業を一種のサービス業と心得、どんな患者に対しても分け隔てなく接することが必要である。スタッフの身なり、態度の悪さは患者に不信感を与える要因となるので、徹底した教育、指導を行うべきである。

 

C    時間

待ち時間の短縮法として、完全予約制の導入やドクターの増員及びチェアーの増設が考えられる。夜間、休日診療の要望が多いので、例えば月に一度は休日にも診療日を設けるのが良いと思われる。

 

D    歯科医師

 患者の治療に対する不安を取り除く意味でも、これから行う治療内容についてわかりやすい言葉で説明し、理解してもらうことが必要である。手袋は、患者のみならず術者の感染防止の面からも着用することが好ましい。

 

X.まとめ

 今回、患者の生の声を聞き、歯科医院に対する様々な不満、希望を知ることが出来た。これらを踏まえ、可能な限り問題点を改善し、患者が行きたいと思うような歯科医院を目指していきたい。