大学院

                                       
・4年生

大河貴久




谷岡款相




・3年生

小正 聡



向井憲夫




・2年生

田中睦都



久保大樹




・1年生

林亜紀子



藤井隆晶



藤野智子







大学院修了


上村直也

 顎機能異常者の主症状の一つに頸部の筋痛があげられ,古くから顎口腔機能と頸部との研究がなされてきました.頸部の代表的な筋肉として胸鎖乳突筋があります.従来から顎機能時において,胸鎖乳突筋の働きは,反射機構を中心に考えられてきました.ところが全身において,急速な上肢挙上運動時,動筋である三角筋の活動に先行する姿勢筋である大腿四頭筋の活動が認められ,反射機構のみならず,中枢にプログラミングされた姿勢調節機構によることが考えられました.そこで,顎口腔機能においても同様に,われわれは,急速開口運動において,動筋である顎二腹筋前腹の活動に先行した頭部の姿勢筋であるとされている胸鎖乳突筋の活動を報告し,繰り返し急速開口を行わせることで,学習効果が認められ運動プログラミングの存在を示唆しました.また,現在,胸鎖乳突筋のみならず頭部運動においての運動プログラミングについても研究中です.

    



新井是宣


 日常の臨床において,大臼歯が欠損した症例と遭遇するのは珍しいことではなく,遊離端義歯やインプラント等によって補綴すべきか否かの判断に迷うことも多い.
 この現状を踏まえ,西欧では近年,短縮歯列を容認する説が報告されるようになった.しかし,これらの報告のほとんどが問診や質問表などといった主観的な評価によるものであり,客観的な評価を行った研究はあまり見受けられない.
 そこで,大臼歯における咬合支持の喪失が,顎口腔系にどのような影響を与えるのかを客観的データに基づいて明らかにすることを目的とした.


            SDA(左)とCDA(右)のAdd画像による咬合接触の比較

新井是宣,鶴身暁子,疋田陽造,村田洋一,田中昌博,川添堯彬.短縮歯列患者における咀噛能力の評価─発色ガム法を用いて─.日本顎頭蓋機能学会雑誌 2004;17(1):1-7.

新井是宣,鶴身暁子,鷹尾智典,金 賢黙,石田安宏,田中昌博,川添堯彬.歯科臨床検査所見からみた短縮歯列と完全歯列との比較.日本歯科補綴学会雑誌

新井是宣,西川学,松島恭彦,鶴身暁子,佐藤正樹,田中順子,柏木宏介,田中昌博,川添堯彬.SDA(Shortened Dental Arch)患者における咬合状態について.日本顎頭蓋機能学会2004.9.12 大阪市

新井是宣,鶴身暁子,田中順子,佐藤正樹,柏木宏介,田中昌博,川添堯彬.短縮歯列と完全歯列の臨床検査法による比較.第498回大阪歯科学会例会2005.4.9 枚方市



 インプラント治療において,確実なオッセオインテグレーションの状態を長期にわたって維持していくかが目標とされている.
 オッセオインテグレーションの状態を把握すること,すなわち,インプラント体の安定性を測定することは治療期間の短縮,ならびに治療の予知性を高めるうえで必要不可欠である.


共振周波数解析装置によるインプラント体の骨内安定性の評価に関する基礎的検討
新井是宣,岩田光生,上村直也,更谷啓治,田中昌博,川添堯彬
第115回日本補綴歯科学会学術大会  平成18年7月8日 札幌市

共振周波数解析装置の測定条件および術者間におけるISQ値の比較
新井是宣,岩田光生,鶴身暁子,上村直也, 更谷啓治,江藤隆徳,川添堯彬
日本口腔インプラント学会第26回近畿・北陸支部総会・学術大会  平成18年7月23日 富山市

共振周波数解析装置によるインプラント体の骨内安定性測定の再検査信頼性に関する研究
新井是宣,岩田光生,上村直也,田中昌博, 楠本哲次,江藤隆徳,川添堯彬
第36回 日本口腔インプラント学会総会・学術大会  平成18年9月16日 新潟市



鶴身暁子

 近年,歯科界において全身機能と顎口腔機能の関係が重要視されるようになってきた.
 全身機能と顎口腔機能両者の関係については,既に数多く報告されているが,両者を同時に計測したものは散見されるにとどまっている.また,そのほとんどが咀嚼筋の筋活動を計測したものや咬合検査材を用いて咬合状態を評価したものであり,身体活動時における咬合接触の時系列の変化は明らかにされていない.
 われわれは以前より咬合接触圧分布測定システムを用いて時系列における咬合接触の評価を行っており,咬合接触圧分布,足圧分布および下咬筋筋電位の同時計測法を開発した.
 この計測システムを用い全身運動時における顎口腔機能の役割を明らかにするために,咬合接触および咬合接触圧分布と筋電位の同時計測を行い,身体活動時の顎口腔機能の様相を評価している.




鶴身暁子,松島恭彦,田中昌博,川添堯彬,岩田光生,山田裕,井上雅裕,江藤隆徳.新しい咬合検査機器を用いた臼歯部インプラント補綴装置の咬合接触評価.日本口腔インプラント学会第23回近畿・北陸支部学術大会 日本口腔インプラント学会誌 京都市:2004;17(2):292-293.

鶴身暁子, 西川学, 康田省互, 龍田光弘, 田中昌博, 川添尭彬.咬合接触圧分布と体重心動揺の同時計測法の開発.日本補綴歯科学会雑誌 2004;48(3):489

鶴身暁子,康田省互,龍田光弘,楠本哲次,田中昌博,川添堯彬.身体活動時における咬合接触圧分布,足圧分布,下肢筋筋電図の同時計測法の開発.第112回日本補綴歯科学会学術大会 日本補綴歯科学会雑誌 横須賀市:2004;49(112回特別):161.

鶴身暁子, 西川学, 龍田光弘, 佐藤正樹, 田中昌博, 川添尭彬.重量物挙上動作時の咬合接触と咬筋筋活動について.日本補綴歯科学会雑誌 2005;49(2):352

鶴身暁子, 新井是宣, 龍田光弘, 井田治彦, 田中昌博, 川添尭彬.重量物挙上動作時の咬合接触および咬合接触圧分布と咬筋筋活動について.日本補綴歯科学会雑誌 2005;49:113回特別:119

Tsurumi A, Kawazoe T, Arai K, Tatsuta M, Tanaka M .Incidence of Occlusal Contact and Masticatory Muscle Activity during Weight-Lifting Operation using A New System. The 11th Meeting of the International College of Prosthodontists.May 25-28, 2005 191-192

川添堯彬,龍田光弘,田中順子,康田省互,鶴身暁子.新しい咬合検査機器を応用したtime reduction therapyの治療効果.第20回日本歯科医学会総会 日本歯科医師会雑誌 横浜市:2004;57(4):139.

龍田光弘,川添堯彬,鶴身暁子,田中順子,康田省互,田中昌博,高井清史,井田治彦.健常有歯顎者と顎機能障害患者におけるオクルージョンタイムの比較.日本顎頭蓋機能学会雑誌 2004;17(1):5-9.



鷹尾智典

 近年,患者さんからの審美的要求はますます高まりをみせています.審美性が要求される歯冠修復装置として,一般的には陶材焼付鋳造冠が臨床で応用されています.しかし,より高度な審美的要求(金属色が透けてこない,マージン付近の歯肉が黒くならないetc.)や,金属アレルギーなど生体に対する懸念が高まるにつれ,メタルフリーによる補綴修復処置が検討されてきています.
 そこで近年,機械的特性の向上が著しいハイブリッド型硬質レジンなどの高分子材料のみを用いた,金属を一切使用しないメタルフリーブリッジの臨床応用を目指した研究を行っています.
 また,より審美的な補綴物を製作する上で,シェードテイキングをはじめとする,歯科技工士⇔歯科医師⇔患者さんの間における歯冠色の色調情報伝達の手助けをするシステムの研究も行っています.


メタルフリーブリッジは製作段階でどのぐらい変形しているのかな?
またブリッジと支台歯はどのように適合しているのかな?


同じ白い歯でもどう技工士さんに伝えれば違いが分かるかな?
画像解析すると…!

柏木宏介,鳥井克典,藤井孝政,鷹尾智典,高寄直昭,田中昌博,川添堯彬.人工視覚技術を応用した歯のシェード解析装置について.日本補綴歯科学会雑誌 :2002;46(108回特別号):148.

TAKAO T,KAWAZOE T,KASHIWAGI K,FUJII T,TORII K.The dental shade measurement system applying artificial vision technology - Influences of the state of loss in adjacent teeth to shade distribution chart.The Korean Academy of Prosthodontics 2002 Fall Meeting Abstract of the 2002 Korean Academy of Prosthodontics Busan, Korea:2002:147.

鷹尾智典,柏木宏介,鳥井克典,藤井孝政,田中昌博,川添堯彬.人工視覚技術を応用したシェード解析装置 ─隣在歯がシェード分布図に及ぼす影響─.日本補綴歯科学会雑誌 2003;47(第109回特別号):166.

鷹尾智典,柏木宏介,藤井孝政,鳥井克典,田中昌博,川添堯彬.人工視覚技術を応用したシェード解析装置 ─測定角度がシェード分布図に及ぼす影響─.日本補綴歯科学会雑誌 2003;47(第110回特別号):115.

鷹尾智典,柏木宏介,藤井孝政,田中順子,田中昌博,川添堯彬.人工視覚技術を応用したシェード解析装置 ─測定距離がシェード分布図に及ぼす影響─.平成15年度日本補綴歯科学会関西支部総会並びに学術大会,神戸市.

柏木宏介,鷹尾智典,藤井孝政,鳥井克典,更谷啓治,川添堯彬.人工視覚技術を応用したシェード解析装置. ─天然歯測定における測定者信頼性について─.平成16年度第112回日本補綴歯科学会学術大会.

鷹尾智典,柏木宏介,川添堯彬.人工視覚技術を応用したシェード解析.歯界展望,2005;特別2005:348

鷹尾智典,藤井孝政,鳥井克典,柏木宏介,田中昌博,川添堯彬.加熱重合が歯冠用硬質レジンの性質に及ぼす影響‐3点曲げ強度について‐.日本補綴歯科学会雑誌,2003:47;617.

鷹尾智典,石田安宏,小島理恵,藤井孝政,田中順子,田中昌博,川添堯彬.歯冠用硬質レジンの3点曲げ強さに加熱重合が及ぼす影響.歯科医学,2005;68(3):362-367.

鷹尾智典,藤井孝政,鳥井克典,木村公一,田中昌博,川添堯彬.繊維強化コンポジットを応用したブリッジの辺縁適合性−ダイスペーサーの厚みの影響−.第112回日本補綴歯科学会学術大会抄録集,2004;48.

鷹尾智典,鳥井克典,岩山陽子,藤井孝政,高井清史,川添堯彬繊維強化コンポジットを応用したブリッジの近遠心的内面寸法にダイスペーサーが及ぼす影響.日本補綴歯科学会雑誌,2005;49・113回特別:109.





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研究内容および研究業績