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大阪歯科大学

小正 裕

医療保健学部長/小正 裕

 2017年大阪歯科大学は歯科衛生士を養成する口腔保健学科、歯科技工士を養成する口腔工学科からなる4年制の医療保健学部をスタートいたしました。医療保健学部は大阪歯科大学に付属する恵まれた教育環境の中で、様々な職種と連携できるプロフェッショナルの育成を目指しています。

 歯科医療を支える医療職としての歯科衛生士と歯科技工士の役割は拡大し、高度な知識と技能が必要となってきています。近年の超高齢者社会にも対応できる人材の育成が急務です。
「加齢に伴う種々の機能低下を基盤とし、種々の健康障害に対する脆弱性が増加している状態」の高齢者をフレイルとよび社会問題視されています。最近の研究では、フレイリティサイクルの各要素に口腔機能の低下が影響していることが明らかにされています。高齢者のQOLの向上には口腔機能の回復および口腔衛生管理が必須であり、歯科医師のみならず歯科衛生士の持つ役割は非常に重要です。
 近年、歯科衛生士は臨床現場だけではなく、様々な医療機関、歯科関連企業、福祉施設、教育機関、行政機関等、活躍のフィールドがますます広がっています。したがって「広く社会で歯科医療の発展に貢献できる医療人」の育成には、現行の養成課程では困難であり、将来を見据えた4年制の大学を設置しました。

 歯科医療は、歯科技工士なくして患者様の口腔内の健康を守ることは不可能です。現在は患者様の前に登場する機会は少ないですが、現実は縁の下の力持ちとして歯科医療にとって切っても切り離せない関係です。また、日本の歯科技工士の技術は世界で認められているのも事実です。日本人の高いレベルの技術は、よりグローバルなものでなくてはなりません。我々はこの匠の技とグローバルに活躍できる先進のテクノロジーを融合した人材の育成を目指しています。

 両学科ともに、これまでの専門学校ではなく、大学であることから、4年間というこれまでにない充実した教育期間で、専門学校卒業という枠組みを超えて大阪歯科大学の卒業生の一人として、今後の歯科医療を担う人材としての第一歩を進めることとなります。

「さらにワンランクアップの専門性を目指して」
 大阪歯科大学医療保健学部では2018年度より大学院研究科を設置いたします。現在、社会で活躍する歯科衛生士、歯科技工士の中には実践的な知識や経験がある一方で、より高度な専門性の高い知識や技能の修得に意欲を持つ人に対して、本研究科では教育方法や研究方法を学修することにより、研究者、教育指導者への道を広げてまいります。このような人材は、大学院修士課程の教育を受けることによって、経験を生かした実践的な学生教育や研究に大いに貢献するとともに、社会においては、就業している経験の少ない歯科衛生士や歯科技工士の優れた指導者となると考えます。本学大学院課程を修了した歯科衛生士・歯科技工士は日本の歯科医療の将来を担う人材となることを祈念しております。