近年、歯学教育に情報技術を導入しようとする議論が盛んです。当講座では、
三次元CGを教材に応用しようと試みてきましたが、その有用性にもかかわらず、教材閲覧に高価な器材や特殊な設定が必要なため、いまだ広く普及するには至っていません。
今回、インターネット上に三次元CGコンテンツを簡便に配信する
Shockwave3D という技術を利用して、一般のWEBブラウザを閲覧に使用できる教材システムを試作しました。
コンピュータを利用した自習教材は、以下のような特徴があります。
● 反復利用できる。
● 学習者個人のペースに合わせて利用できる。
● マルチメディアを利用できる。
(文書、画像、動画、音声、アニメーション)
● 対話性を持たせることができる。
(学習者の操作にあわせて表示が変化する。)
教材閲覧に Webブラウザ を利用すれば、次の様な利点があります。
● ソフトウェアの操作法を学ぶ必要がなくなる。
● 学習者用の端末で特別の費用、設定が必要ない。
歯科医学の学習では、「立体と空間の認知」が求められる場面が多く、そのような学習には三次元CG教材が有用であると考えられます。
「立体と空間の認知」 が必要と思われる学習内容
○ 歯および口腔領域の解剖学
○ 病変の広がり
○ 各種治療術式
○ 窩洞、支台歯の設計
○ 義歯の設計
○ 咬合と顎運動
○ 歯科矯正学 他
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