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大阪歯科大学

歯科医学を支える物理学

第1回のノーベル物理学賞がX線を発見したレントゲンに授与されたことに象徴されるように、物理学と医療の関わりは長く深いものがあります。現状と経験則から少し距離を置き、根本原理に立ち返って解決策を求める物理学的方法論は、新しい多量の知識の洪水に溺れかけている医療現場が必要としているものと考えます。 物理学教室では、歯科医師をめざす学生に物理学的なものの見方、考え方を伝授し、将来の最先端医療にも順応できる素地を涵養することを使命としています。主に初年時の教養教育で講義を行い、後の歯科医学の専門教育の理解を深めるベースをしっかりと培います。担当する講義・実習は、「物理学」、「物理学実験」、「基礎情報科学」などです。

研究室のメンバーMEMBER

教授/辻林 徹
  • 助教/佐藤 衆一

学生へのメッセージMESSAGE

この宇宙のすべてのものは、物理学の法則に従います。この法則のすごさを学んでください。もっと重要なことは、物理学を勉強する中で、暗記だけではなく、理屈を学ぶ勉強法があることを体得することです。今後の一生涯にわたって歯科医学を勉強していくときに役立ちます。

研究活動

「光と物質の相互作用」をキーワードとして、研究を行っています。

  1. レーザー光による歯の切削

    歯を高速回転のカッターで機械的に削るのではなく、Er:YAGレーザーを使って、静かに削る方法が医療保険制度で認められています。さらに効率の良いレーザー光はないか、探索しています。

  2. 紫外光による発光現象

    紫外光をあてると、いろいろなものが光ります。この発光現象を使って、診療に役立てられるものがないか、探索しています。

  3. 赤外光と物質の相互作用

    赤外光は可視光線よりも1光子のエネルギーが小さいので、当てた物質を破壊せずに、その物質の性質を調べることができます。診療への応用を探っています。