CURRICULUM
カリキュラム
カリキュラム編成の考え方
本学の人材養成像を実現するため、4年間の学びの中で学生の自己成長を促し、
自らの人間性を高めていくことで基盤となるヒューマンケアリング(理念・態度)を体得できるように
体系的に統合されたカリキュラム編成
養成する人材像
ヒューマンケアリングを基盤とし、人々の生命と人権を守り、その人らしい生活の営みを支えるために、
科学的根拠に基づいた確かな看護実践力を備え、
医療チームの一員として地域の保健・医療・福祉に貢献できる探究心と自己研鑽力を身につけた看護職
4年間の学びのなかで
キャリア形成につなげていく
人間力育成のためのカリキュラム
ポストコロナ時代の新しい生活様式に求められる看護ケアを提供すべく、大阪歯科大学看護学部では人間力育成に注力し、
初年次から様々な看護職、多職種との交流を通してキャリア形成を支援する科目を配備しています。
授業 PICK UP
- 口腔健康管理論
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誤嚥性肺炎 や心疾患の原因として、口腔(口の中)の健康が深くかかわっていることが明らかになっています。患者さんの口腔の健康に大きな役割を担う看護師として必要となる、口腔の健康管理に関する知識や技術を実践的に学ぶ授業です。 - ODU学部横断プログラム(キャリアプランニング)
- 看護師資格を持つ人の活動の場は多岐にわたります。様々な職種の医療従事者の講話やグループディスカッションを通して、医療専門職への理解を深め、自分の人生をデザインする力を身につける授業です。看護専門職としてのキャリア形成や進路についても学びを深めます。
- キャリア形成論
- キャリアモデルとなる様々な看護職の生き方、在り方を知り、看護職として社会で仕事をしていくためのキャリアマネジメントを学びます。専門職としての成長・発達、看護の専門性を発展させるための自己研鑽の重要性など、主体的にキャリアを積み重ねることができるよう基礎的な力を身につけることで、自身のキャリアデザインにつなげます。
PRACTICE
実習
看護学実習の概要
提携先となる病院や施設における臨地実習の目的は、看護師、保健師として、学内で修得した知識や技術を「実践力」として活用できる能力を修得することです。
また、多様な生活・療養の場で、あらゆる健康レベル、ライフステージにある看護の対象について、一人ひとりの尊厳と権利を擁護し、良心と思いやりをもって最善の看護を提供するためのケア態度を養います。
チーム医療に欠かせないコミュニケーション能力や人間性を涵養するための重要な学びの場です。臨地実習における看護の対象との関係形成や医療チームとの関わりをとおして、多職種連携を学び、看護職としての倫理観や責任感を養い、看護専門職として自己の成長に責任をもって、自己研鑽し続ける力を育みます。
本学の看護学部では、学生の学修発達段階に合わせて14の看護学実習科目を配置しています。
実習科目 PICK UP
- 看護導入実習
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- 医療機関の施設・設備を見学し、病院・病室の環境について理解する
- 患者さんの病室での療養生活について知る
- 健康障害によって生じる日常生活への影響について知る
- 対象者の治療・療養支援に携わる看護師や他の医療職者の活動について知る
- 口腔健康管理実習
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- 病気等が原因で食べることや栄養代謝機能に課題のある患者さんの暮らしの不便さ、苦痛に関心をよせる
- 口腔機能低下に携わる医療従事者と看護専門職との連携と協働について知る
- 口腔機能のアセスメント方法や口腔の管理方法、口からの全人的健康支援における看護の役割を探究する
- 慢性期看護学実習
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- 生活の再構築が必要な患者さんを受け持ち、患者さんが自らの健康課題を認識し、自分らしい日常生活の復帰に向けた取り組みを支援するケア方法を学ぶ
- 看護実践を通して、看護を探究し、自己の看護観・倫理観・職業観を発展させる
- 地域包括ケア実習
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- 地域包括ケアシステムの理論や政策について学び、地域包括ケアにおける看護職の役割と機能について理解を深める
- 各専門職の地域における実践の具体的事例、多職種をつなぐマネジメント、保健・医療・福祉チームにおける協働と連携について考察を深める
臨地実習のポイント
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- 1年次から実践できる
- 「実践の科学」といわれる看護学だからこそ、理論と実践を効果的に学ぶことで、看護実践力を段階的に身につけられるよう、1年次から臨地実習を行います。
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- 少人数制の
きめ細やかな指導 - 臨地実習は原則5名程度の少人数でグループを編成し、個々の学生のニーズ、学修到達度に対応したきめ細かな指導を実施します。
- 少人数制の
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- 実習先は大学近隣が中心
- 臨地実習中は、医療現場での活動に加え、翌日の看護計画を立てるなど、多くの学習時間を要します。学生が心身ともに万全の健康状態で取り組めるよう、実習先は大学のある楠葉を拠点に近隣の地元エリアを中心に確保しました。
実習フィールド

専門科目
- 基礎看護学
- coming soon...
- 地域・在宅看護学
- 地域・在宅看護学は、乳幼児から高齢者まで、地域で暮らす多様な人々を対象に、生活の場に応じた看護を学ぶ領域です。多くの人々は、人生の大半を家族や地域との係わりの中で、日々の生活を営んでいます。看護職と対象者の信頼関係を基盤に、生活者の視点を重視して、地域の社会資源を活用し、その人らしい暮らしを支える健康支援・療養ケア・介護予防の看護を探究します。
- 成人看護学
- 病気やケガなどによって健康を損なった成人やその家族を支える看護について学びます。
私たちは、その人たちの手術からの回復を支えること、病気と向き合いながら生活すること、そして人生の最期までその人らしく生きることを大切にし、看護を通じてより良い生活の質を支えることを探求していきます。
様々な学修方法を通じて、知識を深めるだけでなく、理解を深めながら実践的に使える力へとつなげていくことを目指し、学びを積み重ねていきます。 - 老年看護学
- 老年看護学の理念と目標を理解し、老年期の特徴と加齢に伴う心身の諸機能の変化と生活への影響を踏まえ、対象者の多様な価値観や生活を尊重した看護援助を行うことの重要性を学ぶ。『老年看護学実習』では、老年看護を実践するうえで必要となる基本的な能力を養い、多職種連携と地域包括ケアシステムの在り方について学びを深める。
- 小児看護学
- 成長発達過程にある子どもの身体的・心理的・社会的特徴と病気・障がいの特徴を理解し、子どもとその家族の尊厳及び子どもの個性と発達段階に応じた看護援助方法を学ぶ。『小児看護学実習』では、病院において健康問題のある子どもとその家族に対する看護展開方法を学ぶとともに、保育園において、健康な子どもの成長発達と生活・保育の援助技術を学修する。
- 母性看護学
- 妊娠・出産・育児期を中心に、女性とその家族がよりよい状態になるように(ウェルネス)施設や地域で支援する方法を学びます。母性看護学実習では、生命の誕生、親になる過程、家族関係の構築についての支援を考え実践します。また、あらゆるライフサイクルの女性を対象とし、時代の変化とともに複雑多様化するニーズに答えるため、性と生殖(リプロダクティブヘルス)や多様性の支援についても学びを深めていきます。
- 精神看護学
- すべての人々のこころの健康の保持・増進と、こころの健康問題をもった人がその人らしい生活をおくることを支援する方法を学ぶ。『精神看護学概論』では心の健康(メンタルヘルス)をキーワードに、社会や環境との関係について考え、『精神看護学援助論』では心の健康問題をもつさまざまな方への援助方法について学んでいく。そして、『精神看護学実習』では当事者の声に耳を傾け、生活に触れることでその人らしさを大切にした関わりを学ぶ。
- 公衆衛生看護学
- 保健師は、人々の生命と健康、生活、人権を衛るために、個人、集団、組織、さらには地域社会を対象に公衆衛生看護活動を展開する専門職である。看護師教育課程では、公衆衛生看護学概論において公衆衛生看護の意義と保健師活動の概要を学ぶ。保健師教育課程では、さらに深く公衆衛生看護活動に必要な理論と専門的知識・技術を講義・演習、実習を通して学び、保健師国家試験受験資格を取得する。実習は、保健所、市町保健センター等の行政機関や地域包括支援センター、学校、企業など多岐にわたる機関で保健師活動の実際を学び実践能力を修得する。