大阪歯科大学附属病院

大阪歯科大学
理事長・学長 川添 堯彬

 大阪歯科大学は1911(明治44)年の創立以来、「博愛」と「公益」の建学の精神のもと、歯科医学教育・研究・臨床の道を邁進してきました。その世紀を超える歴史の中で、本学附属病院は臨床教育、先進医療、そして地域の皆さまへの医療を通じての貢献、という三つの使命を帯び、今日まで変わらずその任を果たしています。

 平成から令和へ。新時代がスタートした今、私は開設者としてあらためて、これからの附属病院は第一に「患者さん中心主義(POS:Patient Oriented System)」でありたいと考えています。本学は教育理念として「Science(最新の医療知識), Art(最新の医療技術)& Heart(思いやりの心)」を掲げておりますが、これらの資質を備えた真の医療人が本院で多数活躍しており、その医療者一人ひとりが患者さんの悩みや困りごとにしっかり耳を傾け、十分にコミュニケーションをとりながら診療を進めてまいります。そして、安全・安心は勿論のこと、ご来院の皆さまの心に寄り添った、あたたかみのある医療を提供したいと考えております。

 こうした医療の原点に立脚して、本院は今後とも社会の期待や要請に応えていく所存です。2017年には健康セミナーを開始し、新たに口腔リハビリテーション科と睡眠歯科外来を、2018年には歯科衛生士の復職を支援する「歯科衛生士研修センター」を、そしてこの4月には睡眠時無呼吸外来を開設しました。今後も歯科訪問診療の拡充、訪日外国人向け英語診療など、多様化する社会のニーズに対応してまいります。また本院ならではの取組ですが、「大阪国際先制医療センター」として、唾液を用いたmRNA検査でのゲノム診断を行い、未病を早期発見・精密予防するという「先制医療」を計画しております。

 地域の皆さまに支えられ、本院は歩一歩と発展してまいりました。これからも大阪の街の医療の拠点として、地域に根ざした大学病院として、皆さまの健康増進と長寿に寄与していきたいと存じます。変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

※従来の予防医療と異なり、個々の遺伝的、環境的リスクを予測し、発症前に最適な介入を行う医療。井村裕夫京大名誉教授等が提唱。

病院長からのご挨拶

附属病院長 中嶋 正博

 2025年問題を間近に控え、超高齢社会を迎えているわが国の現況を鑑みますと、健康で、快適な生活をおくることが求められています。「食べる、噛む、味わう、話す、臭う、聞く、見る」といった口腔や顎・顔面の機能は、私たちが健康で快適な日常生活を営む上で必須であります。そのために私たちは口腔の健康を通して、健康増進と長寿への貢献を目指しております。

 本学は2021年に創立110周年を迎える歯科医療人の医育機関です。また附属病院は保存修復科、歯内治療科、歯周治療科、補綴咬合治療科、高齢者歯科、口腔外科、矯正歯科、小児歯科、障がい者歯科、歯科麻酔科・ペインクリニック、口腔インプラント科、口腔リハビリテーション科、口腔診断・総合診療科および中央画像検査室(歯科放射線科)の歯科各科と、隣接医科であります内科、耳鼻咽喉科および眼科の合計17診療科を有する、関西における総合歯科医療センターの役割を担っています。

 さらに、多様な患者様のニーズに対応できるよう、睡眠歯科外来、息さわやか(口臭)外来、白い歯外来、ドライアイ・ドライマウス外来、顎変形症外来、顎関節外来、口腔腫瘍外来、唇顎口蓋裂外来および歯科CAD/CAMセンターの9部門の歯科専門外来を併設し、2019年4月より内科に睡眠時無呼吸外来を設け、睡眠時無呼吸症の患者様に対して睡眠歯科外来との共同診療体制を整えました。

 また、大阪歯科大学附属病院は人間性豊かな、すぐれた歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士を育成する歯科医学教育機関であるとともに、疾病により損なわれた口腔の機能と審美性の回復、さらに維持、向上させることを目的に、公正で、安全・安心な先進的歯科医療の提供と日々の臨床に直結した研究を行っております。さらに、診療所の先生方に対してはCT、MRI、歯科用CT、検体検査および病理組織検査などの検査支援体制を構築し、開業されておられる多くの先生方と医療連携を図っております。

 大阪歯科大学の建学の精神であります「博愛」と「公益」をモットーに、患者様に満足していただける病院を目指しております。市民の皆様の温かい励ましとご期待に沿うべく、患者様の病に共感し、あたたかい医療を提供するとともに、優れた総合歯科医療センターとしての役割を果たしていく所存でございます。何卒、よろしくお願い申し上げます。