岩田 有弘
イワタ ナオヒロ
保存修復科ではむし歯をはじめ、摩耗症や酸性飲食物などによる侵蝕症、知覚過敏や歯の変色に対する処置を行います。できるだけ歯質と歯の神経(歯髄)の保存を重視した修復治療とともに、歯科衛生士による専門的クリーニングなどの予防処置にも力を入れており、80歳で20本以上の歯を残す、いわゆる8020(ハチマルニイマル)を目指した診療を行っています。
岩田 有弘
イワタ ナオヒロ
専門・資格
森川 裕仁モリカワ ユウト
専門・資格
・日本歯科保存学会認定医
・日本接着歯学会専門医
保存修復治療としては、歯の失われた部分を直接修復する充填処置と、歯型を採って模型を作り、歯科技工士が作製した修復物を次回来院時にはめ込むインレー修復処置があります。いずれの処置法を選択するかは、疾患の大きさや患者さんの希望を歯科医師が勘案した上で患者さんに提示します。現在では、充填処置は接着性コンポジットレジンが中心ですが、症例によってはセメントと呼ばれる材料を使用することもあります。インレー修復処置はその材質によって、金属、コンポジットレジン、セラミックスの3種類があります。コンポジットレジンインレーやセラミックインレーは保険適用外のため自費診療ですが、高い審美性を持っています。健康保険が適用されるのは主に金属インレーとなります。
歯を削らずに、漂白剤を作用させて着色物質を分解し歯を白くする方法です。歯の神経(歯髄)がある歯に行う生活歯漂白法と、歯髄のない歯(歯髄が死んだり除去されたりすると歯が黒く変色することが多い)に行う失活歯漂白法があり、生活歯漂白法にはさらに診療室で行うオフィスホワイトニング法と、患者さんが自宅で行うホームホワイトニング法があります。オフィスホワイトニング法では、歯科医師または歯科衛生士が漂白剤を歯に塗り、特殊な光を照射することで歯を白くします。ホームホワイトニング法では、患者さんの歯型から作った専用トレーに、患者さんが自宅で漂白剤を入れ、1日約2時間装着していただき、徐々に歯を白くしていきます。変色の程度や歯の状態によって治療期間や通院回数が異なります。いずれの方法も健康保険は適用されないため自費診療となります。
主に歯科衛生士が専門の器具を使用して行うもので、専門家による機械的歯面清掃(Professional Mechanical Tooth Cleaning:PMTC)と呼ばれます。ご家庭でのケアだけでは除去できない細菌の膜(バイオフィルム)を徹底的に除去することにより、むし歯や歯周病の予防に大きな威力を発揮するとともに、歯本来の白さを回復し、また白さを維持するためにも欠かすことのできないものです。ブラシやカップに研磨剤を付けて研磨したり、微細な粒子を圧搾空気で吹き付けて汚れを跳ね飛ばすエアフローと呼ばれる方法があります。
保存修復科では、むし歯治療や知覚過敏処置、歯肉のメラニン色素沈着除去にレーザー治療を行っています。歯科用レーザーにはいくつかの種類があり、症例に応じて歯科医師が最適な機種を選択します。
連絡先 | 06-6910-1087 |
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場所 | 本館9階 |
大阪歯科大学歯学部
歯科保存学講座