大阪歯科大学附属病院

口腔リハビリテーション科について

口腔リハビリテーション科では、すべての年代を対象に、摂食・嚥下障害(食べる・飲み込む機能の低下)、構音障害(話しづらい)などに悩まれている方々の機能維持・回復を目指したリハビリテーションを行っています。また、頭頸部腫瘍手術の周術期(術前~術後まで)の方への保健指導や口腔および全身の機能訓練も行っています。

主な対象疾患

  • 摂食・嚥下障害
    食べられない、飲み込めない、むせる、やせてきた など
  • 発音障害
    しゃべりづらい、声が出にくい、ろれつがまわらない など
  • 頭頸部腫瘍手術の周術期(術前~術後まで)

科長紹介

糸田 昌隆

イトダ マサタカ

科長メッセージ

お口まわりは、「食べる、飲み込む、話す」等、人が日常生活を送る上で必要な役割を担っています。患者さまの中には、病気の後遺症のほか、自覚症状の有無に関わらず、口腔の機能低下・障害をきたし、「食べられない、誤嚥する、喋られない」等の状態がみられます。口腔リハビリテーション科では、障害の原因を見極め、患者さまの生活ニーズに寄り添う、口腔ケアや歯科治療も含めた、生活機能回復のためのリハビリテーションを提案・提供しています。

専門・資格

・日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定医
・日本口腔リハビリテーション学会指導医・認定医
・日本老年歯科医学会認定医
・日本口腔ケア学会指導医

診療の特色

1. 摂食・嚥下障害の治療

脳血管障害(脳卒中)や神経難病(パーキンソン病等)をはじめとする様々な疾患や、お口まわりの癌が原因で、食べ物を口の中に取り込む、噛む、飲み込むことが難しい患者さまに対して、摂食嚥下機能の評価から、必要に応じた一般的な歯科治療とともに、摂食嚥下リハビリテーションまでを行っています。
※患者さま個々に合った食形態や食介助の方法、姿勢の指導、機能訓練を行い、食べる機能の獲得、回復、維持を目指します。必要に応じて、食べる・飲み込む機能を補助する装置を作製します。

食品を用いた直接訓練

2. 発音障害の治療

脳血管障害(脳卒中)の後遺症やお口まわりの癌が原因でうまく話せない、口の中に異常はないけれども発音しにくい、特定の言葉がいいづらい、声が出にくい、などに悩まれている患者さまに対して、一人ひとりの症状や生活環境に合わせた発音訓練や言語のリハビリテーションを行っています。
※お口まわりの筋肉の動きの改善や、舌を様々な位置へ接触させる機能訓練を行い、聞き取りにくくなった構音のひずみを改善します。必要に応じて、発音を補助するための装置を作製します。

構音訓練、舌機能訓練

3. 頭頸部腫瘍手術の周術期(術前~術後まで)の治療

お口まわりの癌などの手術のために入院されている患者さまに対して、術前から術後まで、口の中を清潔に保つための口腔ケアや保健指導を行います。また、手術によって低下した機能を回復させるため、術後のリハビリテーションを実施します。必要に応じて、機能改善のための特殊な装置(入れ歯)を作製します。
*術後には、口が開きにくい、食べにくい、話しにくい、などの口腔機能の低下のほか、首が動かせない、腕があげられない、などの全身の機能低下がある場合のリハビリテーションも行っています。

術後の全身におけるリハビリテーション

4. サルコペニア・フレイルの予防

サルコペニアとは、筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下している状態であり、転倒・骨折・寝たきりの原因、フレイルの一因となります。フレイル(虚弱)とは、加齢に伴い筋肉や身体機能が低下し、健康障害を起こしやすくなった状態であり、疲労感や活力の低下なども含みます。これらの予防には、十分な栄養摂取と、体力維持・筋力増加のための運動が重要です。口腔リハビリテーション科では、患者さまの口腔機能の維持・回復はもちろん、栄養指導・運動指導も重視し、全身的な健康増進を図り、社会生活を送る上での生活の質(QOL)の向上を目指しています。
※各種機能評価・保健指導
器機などを用いた口腔機能評価によって、治療効果を客観的・数量的に判断し、患者さまやご家族のモチベーション(意欲)向上を図ります。

器機による口腔機能の定量評価(舌圧検査)

口腔機能定量評価のための各種機器

最先端医療の取り組み

電気治療

干渉電流型低周波治療器

中周波電流によって感覚神経に刺激を与え、喉の感覚や嚥下機能を賦活化させることを目的とした、通電の際の痛みが少ない電気治療です。

電気刺激装置(干渉電流型低周波治療器)

初診担当医表

初診担当医表(PDF)

お問い合わせ

連絡先 06-6910-1066
場所 南館2階