大阪歯科大学附属病院

白い歯外来について

歯の黄ばみ・変色等でお悩みの方に対し、歯をできるだけ削らずに、本来の「白さ」を取り戻す治療を行います。歯磨きでは落ちない、歯の着色や変色は、さまざまな要因により起こります。「白い歯外来」では、患者様の歯の黄ばみや着色の原因を調べた上で、最も適した治療法をご提案します。

 
症状

歯の黄ばみや変色が気になる、歯を白くしたい

治療法

クリーニング、ホワイトニング、マニキュア、ベニア修復等

検 査

歯の色の測定、口腔内の一般検査

担当科

 保存修復科 本館9階 (TEL)06-6910-1087

診療日 月曜日~金曜日(午前8:45~11:30、午後1:00~3:30)
料金  「自費診療」 

歯の色を白くする方法は?

歯を白くする方法には、「クリーニング」「ホワイトニング」「マニキュア」などがあります。

1.専門的なクリーニング

外因性の歯面着色を専用の器具で除去する方法で、歯本来の白さを回復したり、維持したりするために欠かすことのできないものです。ブラシやカップに研磨剤を付けて研磨したり、微細な粒子を圧搾空気で吹き付けて汚れを跳ね飛ばしたりする方法があります。

2.ホワイトニング(ブリーチング)

歯に漂白剤を作用させて白くする方法です。次の3つの方法があります。

<a> オフィスホワイトニング
歯科医師または歯科衛生士が漂白剤を歯に塗り、強い光を照射することで歯を白くしていきます。

<b> ホームホワイトニング
患者様の歯型から作った専用トレーに、患者様自身が自宅で漂白剤を入れ、1日約2時間装着していただき、徐々に歯を白くしていきます。

<c> ウォーキングブリーチ
変色の原因が歯髄の病変の場合に行う方法です。先に歯髄の治療が必要となる場合があります。
いずれの方法も変色の程度や歯の状態(個体差)によって、治療期間や通院回数が異なります。また、症例によっては2つ以上の方法を組み合わせた方が、より効果がある場合もあります。
また、ホワイトニングの効果は永久的なものではなく、いわゆる「後戻り」が起こります。効果を長続きさせるためは、患者様ご自身によるホーム・ケアはもちろん、定期的な歯面清掃や、補助的な再ホワイトニングが必要になります。

歯科医院における専門的なクリーニング

オフィスホワイトニングの症例

ホームホワイトニングの症例

3.ティースマニキュア

歯を削らずに専用のマニキュアで歯の表面をコーティングし、1~3ヵ月白い歯を体験したり、歯の艶を出したりする方法です。

4.その他の方法

歯の表面の一層を削って白い詰め物を貼り付ける「ラミネートベニア」、レーザー光線を使って歯肉の黒ずみを取り除く「メラニン除去」などの方法があります。

ウォーキングブリーチの症例

マニキュアを塗布して歯の艶を出した症例

ホワイトニングの費用について

歯を白くする「ホワイトニング」等の治療には、健康保険は適用されません。自費診療となりますので、ご注意ください。

歯の色が変化する原因は?

歯の色の変化には、大きく分けて歯の表面への“着色”(外因性のもの)と、歯そのものの色調が変化する“変色”(内因性のもの)があります。

1.外因性のもの

<a> 歯のエナメル質表面への沈着・着色
原因として歯垢(プラーク)、歯石、褐色の飲食物(コーヒー、紅茶、緑茶、番茶、ウーロン茶、コーラ、カレー、赤ワイン、etc )、 タバコなどの嗜好品が挙げられます(図1)。これらは、原因物質の摂取を控えること、日常的な歯面清掃を徹底することに加え、歯科医院での専門的なクリーニングによって改善することができます。

<b> う蝕(むし歯)
エナメル質は、う蝕の初期には白色や褐色を呈します(図2)。歯にまだ穴があいていない初期う蝕の段階であれば、徹底した歯面清掃指導とともに、フッ素を応用した再石灰化療法が優先されます。穴があいてしまうと再石灰化は不可能なので、修復によるう蝕処置が必要となります。

<c> 修復物(詰め物)に由来するもの
う蝕などの治療に用いた修復物自体が変色したり(図3)、修復物と歯との境目に着色や新たなう蝕が生じた場合、また金属製の修復物から溶出したイオンが原因で歯の内部の象牙質が着色する場合等があります。表面的な変化であれば修復物を再研磨したり、表層だけを削除して再修復を行います。周囲や内部の歯質に新たなう蝕がある場合、あるいはイオンによって象牙質が黒変している場合には、それらを削除した上で再修復が必要になります。

図1 喫煙者のタールの付着

図2 初期う蝕による白色病変

図3 修復物の変色

2.内因性のもの

<a> 年齢による変色(加齢変化)
人の歯、とくに永久歯は年齢とともに黄褐色味を帯びてきます。この原因はエナメル質が磨り減って薄くなるとともに、表面に細かい亀裂が入ってその部分が着色すること、また象牙質自体が経年的に変色してくることが挙げられます(図4)。色調の改善にはホワイトニングが有効ですが、エナメル質の亀裂などが原因で、冷たい風や水がしみるようになる場合があります。また、う蝕などの病変がある場合は、事前に修復処置を済ませておくことが必要です。

<b> 歯の神経(歯髄)の病変による変色
歯を打撲したり、う蝕の治療のために歯髄を除去した場合、歯の内部にある歯髄中の血管からの出血が原因となって象牙質が変色することがあります(図5)。歯質が多く残っている場合には、歯髄が入っていた空洞を利用する漂白法(ウォーキングブリーチ法)がありますが、歯質が半分以上失われている場合には、外力から歯を保護する必要もあるため差し歯による修復を行います。

<c> 薬物による変色
テトラサイクリン系の抗生物質を胎児期、授乳期に母親が服用したり、本人が6歳頃までに長期間服用すると、歯質が変色することがあります(図6)。変色の程度はさまざまで、軽度の場合はまずホワイトニングを試みますが、中等度以上の場合、色調改善には白い材料を用いた修復が必要となります。

<d> エナメル質の形成不全
原因として全身疾患や遺伝性疾患による場合、歯冠形成期にフッ素が過剰に含まれる飲み水を長期間飲用した場合、また先行する乳歯の根の先の病変等があります。いずれも色調や形態の改善には修復処置が必要です。

図4 加齢による変色(70歳女性)

図5 打撲による前歯の変色

図6 テトラサイクリン変色歯