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大阪歯科大学

良く噛み!よく食べ!イキイキ!長生き!!

日本は、世界一の長寿国となっています。このような社会環境の中で高齢者医療は、従来の一般医学の一部ではなく、高齢者専門の医学が必要です。高齢者医療の目指すものは、単に生命を延長させることではなく、晩年における健康を維持し、老化に伴う進行疾患を予防し発症を防止することです。これは寝たきりや認知症あるいは健康を損なった状態で長生きするのではなく、良質な生を全うするという意味です。  昭和の初期には、65歳以上の高齢者1人を若者11.1人で支えていました。ところが2013年は4人、2055年には1.5人と徐々に少なくなっていきます。このような状況を少しでも改善するためには、高齢者が健康な状態で長生きをすることが極めて重要です。近年、口腔と全身疾患との関連が大きく取り上げられ、高齢者の健康には口腔ケアの充実が必要不可欠です。私たちが担当している歯科領域の積極的な参加が極めて重要であり、高齢者専門の歯科学すなわち高齢者歯科学に取り組みませんか。

研究室のメンバーMEMBER

教授/髙橋 一也
教授/小野 高裕
  • 准教授/川本章代
  • 講師/奥野健太郎、楠 尊行
  • 助教/眞砂彩子、井上太郎、有川香織
  • 大学院生/水川祐子、郝 虹煒、張 柏炎、槙田一輝、松田有加子、王 麗欽、井上正浩、木勢智恵、高橋信道、秀 みらい、和田圭史、陳 遠燦、羅 佩沛

学生へのメッセージMESSAGE

高齢者の生活全般においてのQOL(生活の質)を良好にするということが我々医療人の最終目標です。高齢者の生活が良好ということは、ひいてはそれを支える若い人々のQOLが良好になるということです。現在の日本における私達の責任は重要であり、あなた方、若い力が必要です。

研究活動

高齢者歯科学講座の研究活動は、バイオマテリアルと顎口腔系の二班に分け、活発な研究活動を進めています。

  1. 高齢者にやさしい歯科治療を目指して

    1)補綴装置の長期使用
    (1)人工歯の耐久性
    (2)補綴装置のレーザー加工
    (3)インプラントの生体反応
    2)コスト削減
    (1)新たなオールセラミッククラウン製作法の開発
    3)ストレスの軽減
    (1)レーザーによる歯の切削
    (2)歯科医療と睡眠
    4)アンチエイジング
    (1)骨に与えるヒアルロン酸の影響

  2. 高齢者の顎口腔機能の維持・回復を目的として

    1)顎運動、筋活動、嚥下時の動態解析および頭頚部の三次元計測
    2)高齢者におけるストレスに対する客観的評価

  3. 高齢者の生理学的・形態学的特徴を明らかにすることを目的として

    1)摂食・嚥下困難な有病高齢者のリハビリテーションに関する研究
    2)補綴治療に必要な高齢者の摂食嚥下機能に関する基礎データの検討

  4. 臨床研究

    1)高齢者の口腔ケアに関する研究
    2)ドライマウスに関する研究
    3)顎顔面欠損による構音・摂食嚥下障害について補綴学的見地からの検討
    4)高齢者にやさしい食品の開発