大阪歯科大学は本学が定める三つのポリシーを十分に理解し、本学の教学マネジメント活動に積極的に関与した教員のうち、教育実践に顕著な成果をあげた教員に対してその功績を表彰するグッド・ティーチャー賞制度を設けています。
受賞者の先生方の取り組みがグッド・プラクティスとして、本学の多くの学生・教職員の財産となることを期待し、本学のFD活動を推進する取り組みのひとつとして受賞結果を公表します。
大阪歯科大学グッド・ティーチャー賞実施要項別記様式第1号(応募様式)により、次の3つの指標の合計得点上位者を表彰する。
部門 | 氏名 | 教員 評価 |
ルーブ リック |
授業 評価 |
合計 (100点換算) |
---|---|---|---|---|---|
歯学部低学年 | 森 淳秀 (数学教室 准教授) | 50 | 50 | 40.0 | 140.0 (93.3) |
歯学部高学年 | 田中 順子(有歯補綴咬合学講座 専任教授) | 40 | 26 | 25.0 | 91.0 (60.7) |
医療保健学部 | 谷 亜希奈(口腔保健学科 助教) | 50 | 45 | 40.0 | 135 (90.0) |
歯学部のディプロマ・ポリシー2(種々の情報を自ら収集・分析する科学的探究心を涵養し、自らの問題を発見し、解決できる能力を有している。)及びディプロマ・ポリシー3(汎用能力及び危機管理能力を持ち、絶えず研鑽を積む習慣を持っている。)に規定される能力の育成を目的として、担当する科目の授業計画や教授法の改善活動を実施されました。大教室の講義形式の授業であっても、学生一人ひとりの能動的・主体的な自立学習を推進するための様々な工夫や取り組みに尽力されています。
昨年度に引き続き、1年生から4年生、その先の国家試験や歯科医師としての活躍まで見通した数学教育について、「大学教育のスタンダードをつくる」ことを目標とする本学のマネジメント活動、教育の質の向上に寄与する取り組みをされました。
専門教育におけるカリキュラムの順次制、臨床教育における学年間(3年次から5年次)の接続や連続性をエビデンスベースで分析し、カリキュラムマネジメントの基本であるPDCAを継続的に実施されています。
反転授業や確認テストの実施などにより、学生全体の能力修得状況を可視化することで、学生一人ひとりの動機形成にまでつなげる取り組みは、歯学部における内部質保証の好事例として、今後の継続とナレッジ共有が期待されます。
「知識の連鎖」「考えぬく力の育成」を重視する授業設計はディプロマ・ポリシー1(医療に係わる専門職としての基本的な知識力、技能力、判断力、問題解決力を有している。)に規定する医療保健学部の能力育成に大きく寄与するものです。
多職種連携、チーム医療など、活躍の場が広がる歯科衛生士のキャリア形成に貢献する教育改善活動に尽力されています。