明日の歯科医学は今日の生理学から
お腹が空いたり、暑いと汗が出たり、運動したら心臓がドキドキします。失恋した夜は涙が止まりません。それでもいつかは眠くなります。そのようなとき、私たちの体の中ではいったい何が起こっているのでしょうか?
生きている仕組み、働き、理(ことわり)はすべて生理なのです。体の基本的な機能と仕組みを理解することは、より健康な体づくり、病気の理解、治療、予防につながります。その基礎となる科学が生理学です。
歯科大学だからといって、口に関係した口腔生理学だけを学ぶわけではありません。口腔の仕組みだけが体から独立しているのではなく、口腔も体の一部で全身との関わりはとても深いのです。そのため、授業ではまず全身の仕組みである「生理学」を学んだ後に「口腔生理学」を学びます。そうすることで、全身と口腔の関係をより詳しく理解することができます。
研究室のメンバーMEMBER
学生へのメッセージMESSAGE
生理学は私たちが生きている体の仕組みを研究する学問です。一見、生理学は難しそうに感じますが、私たちの日常生活に最も身近な生命科学です。“生命が働いている仕組み”を解明する生理学は、我々が生きている意味に迫る科学です。生理学を知ることは、生命の尊厳を考えることにもつながるはずです。
歯科医学にとって極めて重要なテーマである痛みや唾液の生理的機能の研究、歯や骨の基となる細胞の活性化、神経系の移植などの再生医学に関する研究、さらに環境ホルモンの影響に関する研究など多岐にわたっています。