大阪歯科大学では、本学が定める三つのポリシーを十分に理解し、本学の教学マネジメント活動に積極的に関与した教員のうち、教育実践に顕著な成果をあげた教員に対してその功績を表彰するグッド・ティーチャー賞制度を設けています。
より一層の教育の質向上を目指し、2020年度より、その趣旨や選考基準を新たに実施しました。
受賞者の先生方の取り組みがグッド・プラクティスとして、本学の多くの学生・教職員の財産となることを期待し、本学のFD活動を推進する取り組みのひとつとして受賞結果を公開します。
大阪歯科大学グッド・ティーチャー賞実施要項別記様式第1号(応募様式)により、次の3つの指標の合計得点上位者を表彰する。
部門 | 氏名 | 教員 評価 |
ルーブ リック |
授業 評価 |
合計 (100点換算) |
---|---|---|---|---|---|
歯学部低学年 | 津田 進 (化学教室助教) | 50 | 45 | 45.7 | 140.7 (93.8) |
歯学部高学年 | 小正 聡(欠損歯列補綴咬合学講座講師) | 50 | 41 | 50 | 141.0 (94.0) |
医療保健学部 | 三宅 晃子(口腔工学科助教) | 50 | 36 | 46.6 | 132.9 (88.6) |
要約ポイントの授業前提示、授業レジュメの事前配布など学習者がスムーズに授業に参加できるよう、「予習」工程における工夫がなされており、学習者の能動的な学習を促進している。加えて、クリッカーを活用した理解度の確認を行い、自分の立ち位置を学生自身が確認しながら学習できる取り組みは、学習者主体の学修成果の可視化につながる取り組みとして有用な事例だといえる。
第1学年における基礎科学教育を通して、主体的に学習する意義を学生自身が見いだせるような丁寧な工夫がなされている。
補講、合宿など担当授業以外の教学活動にも積極的に参加し、学生目線での教育指導に尽力されている。また、講義等で使用する資料は、特に学生の理解が困難と想定される単元・項目について、自らが教科書の内容をかみ砕いてオリジナル教材として作成し、ファイルと合わせて学生に提供している。 活字嫌いの学生を対象に、「教科書の読みたがり」補講を企画したり、助言教員間での授業相互参観を行うなど、教学改善活動に積極的に取り組まれている。
前回の講義内容を対象とする小テストや学生同士で理解状況を確認するグループワークなど授業自体が反復学習になるよう工夫されている。また、2020年度より導入したLMS(SATTシステム)を率先して活用し、自主学習支援に尽力された。
教育改善ルーブリックによる自己点検・評価、ティーチング・ポートフォリオの公開など、学内の情報共有に主体的に取り組み、内部質保証につながる教学改善活動に積極的に参加を行った次の教員の貢献を表彰し、ノミネート賞を授与します。
本学のグッド・プラクティスとしてその取り組みを高く評価し、表彰いたします。
*グッド・ティーチャー賞2020受賞者
(主任教授の受賞について)
主任教授はその職位における責務から教育改善ルーブリックが極めて高い得点となって然るべき役職にあり、当該項目が極めて高得点となることから、その他の職位の対象と比べて総合得点が優位な状況となりました。そのため、合計得点の比較対象には含めずノミネート賞の授与となりました。若年層のキャリア形成及び教育実践事例の共有を目的として、主任教授からの応募は今後も対象とします。ご理解のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
※各50点満点 部門 |
選考 対象者数 |
教員評価 平均 |
ルーブリック 評価平均 |
授業評価 平均 |
合計平均 (100点換算) |
---|---|---|---|---|---|
歯学部低学年 | 10 | 47.4 | 36.6 | 47.4 | 115.8 (77.2) |
歯学部高学年 | 6 | 49.2 | 39.0 | 49.2 | 126.2 (84.1) |
医療保健学部 | 2 | 46.9 | 43.0 | 46.9 | 116.5 (77.6) |