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大阪歯科大学

大阪歯科大学理事長・学長_川添 堯彬

教育の男女格差をなくし、
高度医療人材の輩出で
世界の貧困をなくす

今、日本は世界も未だ経験したことのない超高齢社会を迎えようとしています。さらに、新型コロナウイルスという難題も乗り超えなくてはならなりません。この苦難の時代に、「人々の安全保障」「よりよい復興」を目指す日本において、歯科医療が果たすべき役割は非常に大きいと考えます。

2021年、大阪歯科大学は110周年を迎えました。次の100年も本学が存続し、高等教育機関としてその社会的使命を全うするために、SDGs達成に貢献することは必然です。

医療人育成の一翼を担う本学では、「SDGsアクションプラン2021」の内容を踏まえ、教育や健康に注視してSDGs 推進活動に取り組むことといたしました。今回ご紹介した研究・教育・臨床活動はいずれもSDGs達成につながる本学の取り組みです。SDGsについての理解を深め、一人ひとりが日々の活動とSDGsの接点を見出し、SDGsを「自分事」として捉え、日本社会に反映させる。今回寄稿されたこの50の取り組みは、世界を拓く強力な原動力となる本学のSDGs推進活動の大きな力になると自負しております。大阪歯科大学は、2030年、そしてその先の未来につながるサステーナブルな世界へと変えるために、17の目標をまず日本社会で達成し、それらを世界の国々、社会へ拡大、新棟さえせるべく教育・研究・臨床活動にこれからも邁進してまいります。

大阪歯科大学
理事長・学長 川添 堯彬

歯学教育における女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する

本学では2017年度より歯科技工士養成課程を4年制の学士課程として設置し、デジタル技術教育や、社会福祉士コースとの連携による福祉教育など、チーム医療の一員として 業界をけん引する歯科技工士の育成、教育方法について 研究を進めています。学士課程の創設は、歯科技工士の女性就業比率向上に寄与するものです。また、医歯薬分野においては、近年、女性の博士課程進学や研究員が増加傾向にある一方で、女性教員の割合は低い傾向にあります。本学では、主任教授や准教授への女性教員の積極登用に着手いたしました。これぞSDG5及びSDG1の目標を実現に向けた大きな一歩となるでしょう。

誰もが手の届く質の高い生涯学習の機会創出

医療人育成の一翼を担う本学では、 大学院歯学研究科及び医療保健学研究科を設置し、研究者の育成にも尽力しています。2018年に開設した、大阪歯科大学歯科衛生士研修センターは、新人と離職歯科衛生士の資質を向上させ、就業意欲を高めることで離職を防止するとともに、復職を希望する歯科衛生士を支援することで、近畿圏における歯科衛生士の不足を改善し、住民の口腔の健康に寄与することを目指しています。質の高い技術教育・職業教育と働きがいのある仕事に必要な技能を備えた歯科医療人の輩出を使命として、SDG4及びSDG1の目標につながる活動と信じ、今後も生涯教育を推進してまいります。