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大阪歯科大学

大学院教員

  • 教授/柏木 宏介(かしわぎ こうすけ)
  • 准教授/田中 順子(たなか じゅんこ)
  • 助教/佐藤 正樹(さとう まさき)
  • 助教/鳥井 克典(とりい かつのり)

教育目標

歯科補綴学に対する専門的かつ独創的な研究能力を備え,深い学識と卓越した技能を備えた歯科補綴医の育成を図る。

主な研究内容

  • 1. デジタル技術を応用した機能的・審美的な修復方法の開発
    • ① 口腔内スキャナーによる仮想咬合接触に関する研究
    • ② フェイススキャナーによる仮想フェイスボウに関する研究
  • 2. 補綴咬合治療における新しい検査の確立
    • ① 唾液検査による口腔内環境の判定について
    • ② 生体の粘弾性を考慮した三次元咬合検査法
    • ③ 超音波検査機器を用いた舌運動の研究
  • 3. 機能的・審美的な修復方法および材料の開発と改良
    • ① ジルコニアを用いたダブルクラウンシステムの研究
    • ② ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)に対する化学的表面処理に関する研究
    • ③ 咬合印象法による補綴装置の咬頭嵌合位の咬合接触再現性の向上
  • 4. 咬合、全身ならびに食との関連性
    • ① 口腔内様相と食感の関連性
    • ② とろみ調整食品に関する研究

専攻科の特色(指導方法等)

臨床エビデンスから導き客観的な結論を得る研究指導体制をとり、学会発表や印刷公表、ホームページを通じて、研究成果を積極的に発信する。あわせて、歯科補綴学に関連した論文抄読、ケースプレゼンテーション、統計ソフトウエアを用いた演習などを履修する。

到達目標

  • 1年次:歯科補綴学全般の知識と各種検査機器の測定法の習得
  • 2年次:研究テーマに沿ったデータの蓄積、解析および学会発表
  • 3年次:論文作成に関する知識の習得、副論文の作成および大学院中間発表
  • 4年次:学位論文のためのデータの解析、主論文の完成および学位審査の申請

大学院修了後の展望

歯根膜感覚を活用する補綴咬合治療について、科学的根拠に基づく検査、診断、治療と術後管理を実践し、歯科補綴専門医の資格が得られる。そして課程修了後にも、研究を継続できる環境が提供される。

主科目授業内容
クラウンブリッジ補綴学 (基礎)総論

大学院における初期教育として、歯科補綴学全般と臨床研究法に関する知識を修得する。

クラウンブリッジ補綴学 (基礎)実習

補綴咬合治療(口腔リハビリテーション)に必要な基本的知識、技能および態度を身につける。

咬合・顎機能学総論

咬合接触位置、咬合力、隣接面接触など、咬合が顎口腔系のみならず全身に及ぼす影響に関する研究を理解する。さらに、下顎位、下顎運動、咀嚼筋筋電図、舌運動、唾液分泌など、咀嚼および嚥下に関する研究を講義する。

咬合・顎機能学実習

咬合ならびに顎機能に関する診察および検査について、知識、技能を身につけ、評価できる。さらに、患者に残された歯根膜感覚を最大限に活用する補綴治療計画を立案する。

クラウンブリッジ補綴学(アドバンス)総論

顎口腔機能と外観を回復するため、最新の技術ならびに生体材料を応用した補綴治療の臨床研究を理解する。

クラウンブリッジ補綴学(アドバンス)実習

研究に注力しながら、あわせて専門医等の資格申請に必要とされる症例等の臨床データの蓄積を行う。

評価方法

各年次での歯科補綴学全般および研究テーマに関する理解度、研究活動、学会発表、さらに論文公表の成果等で評価する。