身近に存在するさまざまな物質や現象について化学の目で見て思考する。
化学とは、元素、原子、分子など身の回りに存在する物質の最小単位の構造および性質から、身の回りに存在する物質および現象を理解していく学問です。歯科においても、例えば、歯の構成成分であるエナメル質を形づくるヒドロキシアパタイトという物質、そのヒドロキシアパタイトと中和反応することでう蝕(むし歯)を引き起こす酸という物質、う蝕の予防に用いられるフッ化ナトリウムという物質、唾液に含まれるイオンによる緩衝作用という現象、コンポジットレジン修復材料に含まれる光で重合する高分子という物質など、様々な物事を化学で説明し理解することができます。そのため、歯科の専門的な学問をしっかりと身に付けるためには、化学の物質および現象の正しく理解することが重要となります。そこで初年次における化学では、講義や実習を通して、歯科医療人として必要な化学的なものの見方、思考法を身につけてもらいます。
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学生へのメッセージMESSAGE
受験生・高校生の皆さん、化学は新しい材料の開発や物性の創生など最先端の科学であると同時に医学・歯学を始め多くの学問の根幹を形成しています。歯科医師になるために必要な準備コアカリやコアカリにも化学が関係するところがたくさんあります。普段から、教科書や参考書に書いてあることを丸暗記するのではなく、身の回りの現象も含めてなぜだろう?どうしてだろう?という眼で見ると新たな発見があるはずです。
パラジウムや白金を触媒とする位置および立体選択的反応や亜鉛やルテニウムを内包したヘミクリプトファンによる触媒反応の開発、ロジウムを触媒とするシクロデキストリンの空孔を反応場とした有機合成反応の開発に関する研究を行っています。