ヒトのかたちを学ぼう
医療に携わるためにはヒトの体の仕組みを知っておかねばなりません。「解剖学」は、ヒトの体の仕組みを「かたち」、すなわち「形態」から学ぶ学問で、医学に関する学問の中で「基礎中の基礎」と言われる理由です。歯科医師に必要なのは「口腔」領域だけのように思われがちですが、「口腔」は消化管の入口であり、全身から独立しているわけではなく、全身と深くかかわっています。
したがって、解剖学講座では、頭頸部だけではなく全身について、マクロ(肉眼レベル)からミクロ(顕微鏡レベル)まで、幅広く教授します。そのため講義や実習には、かなりの時間数をかけて行っています。さらに講義・実習が長期間に及ぶため、途中で知識習得の確認を行っています。また、講座では、多数の標本や模型などを取りそろえ、学習意欲のある学生の希望に対応できるようにしています。
大阪歯科大学 黄菊会ホームページ
研究室のメンバーMEMBER
学生へのメッセージMESSAGE
解剖学講座の教員はみんな教えることは好きなひとたちです。
質問は随時受け付けています。「覚える」のではなく、「理解する」ように学修しましょう。
当講座で開発されたアクリル樹脂脈管注入法を駆使して、ヒトならびに各種実験動物の頭頸部の動脈分布の違いなど比較解剖的研究を行ってきました。近年では、微細血管注入法によって作製された鋳型標本を走査型電子顕微鏡で観察することが可能になり、歯科インプラントや創傷治癒時における骨と微細血管の経時的変化をとらえたり、疾患を有する実験動物の微細血管の様相を正常な実験動物と比較したりするなど、臨床に関係する課題について研究を行っています。
解剖実習用遺体で出現するきわめて珍しい破格例について、詳細な剖出と記録を行い、発生過程の究明などを行い、学会発表を行っています。