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大阪歯科大学

よりよい義歯を目指して!

欠損歯列補綴咬合学講座は、歯の欠損部(1歯から13歯欠損)に取り外しの部分入れ歯(局部床義歯)を入れて,患者様の咀嚼機能を改善し、どんな食品でも噛めるようにし、バランスのとれた栄養を取り、そして食事を楽しみ、元気な毎日を過ごすための義歯の研究と治療を役割としています。
この講座では、患者様に喜んでいただける義歯を作製するために必要な知識を学びます。また実習では、その知識を生かして、みなさん1人1人に義歯を作製してもらいます。将来、みなさんが患者様にとって良い歯科医師となれるよう私達教員がバックアップしていきます。
現在は10人のスタッフで講義や基礎・臨床実習、そして研究・臨床(補綴治療)など多様な仕事をバランスよく行っています。また,講座には大学院生がいたり、海外から多くの留学生を迎えたり、非常に国際色豊かな講座です。若い先生も多いので、気軽に質問に来ることができる雰囲気の講座です。

研究室のメンバーMEMBER

教授/前川 賢治
  • 講師/山本さつき、三野卓哉、黒﨑陽子
  • 助教/坂井大吾、田代悠一郎、西崎真理子、乾志帆子、 高尾誠二
  • 大学院生/王 欣、壺内治光、内藤達志、何 君、冼 芷熙、鄭 嘉廷

学生へのメッセージMESSAGE

口腔内に残存する歯の数が少ない人は寿命が短くなるということは、以前から数多く報告されてきましたが、最近では失った歯を補綴治療で回復することで、寿命を延伸できる事実が明らかとなってきました。また、口腔内の歯の数が少ないことよりも、それを放置していることの方が栄養摂取の悪化を通して、より寿命の短縮や自立喪失のリスクを高めることも示されました。つまり、補綴歯科治療の提供は、生命予後に直結する仕事であることが知られるようになったのです。
このようなやりがいのある仕事を一緒に頑張りませんか?若い力の参画をこころよりお待ちしています。

研究活動

本講座では補綴装置に用いられる各種歯科材料と生体組織との界面の状態を解析するため、各種実験動物ならびに培養細胞を用いてin vitroからin vivoに至る実験を行っています。さらに分子生物学的な試みとして、遺伝子改変マウスを用い、口腔組織の機能と分化についても検索しています。一方、臨床に直結した研究として、義歯の裏層材や義歯洗浄剤に関する研究、局部床義歯の製作時におけるガイドプレーンの平行度の測定に関する研究、従来用いられている各種装置などの維持解析を行っています。また、補綴物とストレスの関連をはじめとした補綴処置にともなう口腔機能の生理学的解析についても検討しています。これからもここに示したテーマを発展するとともに、時代のニーズに合った研究を取り入れることを目標としています。

  1. 補綴装置としてニーズの高いインプラント材料に対し、ナノ構造制御を施すことで早期の初期固定の獲得が期待できる新規インプラント材料の開発を目指しています。培養細胞を応用した各種評価、実験動物への試料の埋入を行うことで材料と生体組織との界面の状態を解析しています。

  2. 臨床に直結した研究として、義歯の裏装材の材料学的評価および義歯洗浄剤の新規考案をめざし、他大学と共同研究も行いながら実験を進めています。また、各種歯科材料表面に対する口腔内の汚れの吸着量を計測することのできる新規バイオセンサの開発を進めています。

  3. 有床義歯に関する研究としてクラスプ等の各種維持装置の機構解析および局部床義歯の製作時におけるガイドプレーンの平行形成器の製作や平行度の測定に関する研究を行っています。また、補綴物とストレスの関係についても研究に取り組んでいます。