口腔外科学を修得・習熟することが、全身から口腔を俯瞰する歯科の第一歩
当講座では、口腔顎顔面領域の外科学のうち、教育面では、先天異常、顎顔面の変形、腫瘍、歯原性腫瘍、腫瘍類似疾患、顎関節疾患、神経疾患、血液疾患、口腔顎顔面領域の症候群、口腔顎顔面外科手術学を担当しています。診療面では、本学附属病院口腔外科第2科では、口腔癌、顎変形症、顎関節症、歯槽堤増骨術、顔面外傷、顎顔面インプラント、埋伏抜歯、有病者抜歯、嚢胞性疾患などの手術のみでなく歯性感染症、粘膜疾患、神経疾患などの治療を担当しています。日本口腔外科学会、日本口腔科学会、日本顎関節学会、日本口腔リハビリテーション学会などの認定機関、研修機関に指定されています。本講座の現役医局員には日本口腔外科学会認定口腔外科専門医9名、指導医4名、認定医2名、日本顎関節学会専門医4名、指導医2名がそれぞれ在籍しています。さらに関連病院である国立病院機構大阪医療センター、公立甲賀病院、大阪赤十字病院、大阪回生病院、八尾医真会総合病院、住友病院、松下記念病院には日本口腔外科学会あるいは日本顎関節学会の指導医あるいは専門医が9名在籍し、本講座から出向した研修医、大学院生の臨床指導にあたっています。麻酔科および全身管理研修として大阪赤十字病院麻酔科、さらに海外臨床研修としてスイスBern大学医学部頭蓋顎顔面外科、英国London大学GKT歯学部口腔顎顔面外科にも医局員を派遣しています。
研究室のメンバーMEMBER
学生へのメッセージMESSAGE
歯科医療・医学のコア科目である口腔外科学を修得、習熟することが、全身から口腔を俯瞰する歯科の第一歩となります。基本に忠実にステップアップをはかりましょう! 卒後3年の専門的研修で、まず口腔外科認定医を取得しましょう。 差別化の求められるこれからの歯科医療において、臨床を追求した証としての「認定医」は必須です。
口腔外科学第二講座の研究は大きく5つの研究グループからなっています。
・関節滑膜細胞の三次元培養組織にコンピュータ制御で圧縮負荷をかけた、顎関節滑膜炎モデルを使用した顎関節治療薬の評価機構の開発。
・関節滑膜細胞の三次元培養組織からの軟骨分化機序の解明
・顎関節滑膜の再生に及ぼす多血小板血漿の影響
・咀嚼筋腱・腱膜過形成症の病態診断に関する顎運動解析
・癌幹細胞に対する分子標的薬の治療戦略と展開に関する分子生物学的研究
・口腔癌細胞の転移機構の解明
・口腔癌の予後に関する臨床的研究
・テンポラリーアンカレッジデバイスの有限要素法による力学解析・固定用ミニプレートの形状に関する力学解析・顎変形症患者の臨床統計観察
・神経堤由来幹細胞の顎骨再生に関する分子生物学的研究
・脱分化脂肪細胞による顎骨再生に関する分子生物学的研究