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大阪歯科大学

全国の歯学部学生を対象とする臨床技能試験「第1回JPS Student Clinical Skills Competition」(日本補綴歯科学会主催)の二次審査が6月16日、東京都内で行われ、本学歯学部5年の荒木崇丸さんが最終選考優秀賞を受賞しました。
このコンペティションは、「卓越した臨床技能を有する歯科医師」を育成するために補綴学会が初めて実施するもの。全国29の歯学部・歯科大学のうち26大学が応募しました。一次審査では、各大学の代表者(1名)が自学で製作した「CAD/CAMレジン冠を想定した下顎右側第二小臼歯の支台歯形成」をもとに評価し、上位6名を選抜。一次選考を通過した荒木さん等ファイナリストは16日、審査会場で再度「支台歯形成」の課題に取り組み、技能を競いました。

このコンペで全国歯学部生のベスト6に選ばれた荒木さんですが、結果については「嬉しい気持ちもありますが、一位を取れず悔しい気持ちのほうが強い」といいます。最終選考に残った学生(荒木さん共2名が5年生、ほかは6年生)は皆、意識が高く、十分に練習を積んできた様子。「もうちょっと練習しておけば」と思ったそうです。ちなみに荒木さんは、歯科医師には不利とされる左利き(デンタルチェアのほとんどが右利き用に作られているため)。歯科治療は右手でできるように入学時から努力し、今大会も右手で形成しました。

「全国的にみて自分がどのレベルにいるかわかり、いい経験になりました」と荒木さん。上々の結果にも満足せず、悔しさを糧に前へ進む荒木さんに歯科医師としての大きな可能性を感じました。
最終選考を前に、荒木さんを指導した有歯補綴咬合学講座の藤井孝政助教は「病院臨床実習と重なっていたため、練習時間は十分とは言えませんでしたが、不慣れな環境の中、本学代表に恥じない技能を示してくれたと思います」と荒木さんの健闘を讃えていました。

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