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大阪歯科大学

2023年10月28日(土)楠葉キャンパスにて、学園都市ひらかた推進協議会からの委託事業である中高生を対象とした大学体験事業を開催いたしました。本学歯学部2年次で行う微生物学講義を体験授業として、『口に棲んでる細菌を集めてみよう!-顕微鏡で見る口の中の細菌‐』というテーマで実施し、9組15名の方が参加されました。

はじめに、本学歯学部細菌学講座の沖永敏則教授から講義がありました。
「ヒトのカラダには100兆以上の細菌(重さにして2kg程度)が棲みついており常在フローラと呼ばれる。常在フローラは、病原菌の定着を阻止したり、免疫を適度に刺激することで健康に重要な役割を果たしている。口の中には約100億の菌が常在し健康に寄与しているが、その中には虫歯・歯周病という病気を引き起こす菌がいる」。このようなことについて易しく説明がありました。

その後、テーマに沿って実習を行いました。参加者は、歯と歯の間から歯垢(プラーク)を採取し、スライドガラス上に展開後、ガスバーナーで火炎固定し、クリスタルバイオレット液等を使って染色し100倍の油浸レンズを取り付けた顕微鏡で観察しました。
サイズ1μm(1ミリの千分の1)程の細菌が紫やピンク色に染め出されて映し出されると、参加者から驚きの声があがっていました。参加者のみなさんは、顕微鏡越しにスマートフォンを使って染色した細胞や菌を撮影していました。

実習の様子①(スライドガラスの染色作業)

実習の様子②(顕微鏡で観察)

実習の様子③(顕微鏡で越しにスマートフォンで撮影)

プログラムの参加者からは、「中学・高校の実験では使用したことがない試薬を使うことができて嬉しかった。口腔内にたくさんの菌が棲みついていて衝撃的でした」などの感想が寄せられ、参加者の皆さんにとって有意義な時間になったことが窺えました。

参加者の染色画像①

参加者の染色画像②

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