
大阪歯科大学は、東大阪市、(一社)東大阪市東歯科医師会 及び (一社)東大阪市西歯科医師会と、健康・医療・介護及び福祉分野における研究や医療現場の課題解決のため、東大阪市内モノづくり企業による機器開発等に係る包括的な連携に関する協定を締結しました。
8月19日に楠葉キャンパスで行われた協定式には、野田義和・東大阪市長、橋本孝・東大阪市東歯科医師会長、奥田宗義・東大阪市西歯科医師会長と、本学の川添堯彬理事長・学長、馬場俊輔・医療イノベーション研究推進機構(TRIMI)機構長が出席しました。

川添 理事長・学長は関係各位への謝辞を述べたうえで「今回の協定を通じて、医療、介護及び福祉機器の創出に向けた開発・事業化が進むことを期待している。地域の健康を守るための活動を一層強化し、具体的な成果を上げていければ」と今後の展望を語られました。

(写真左)橋本孝 東大阪市東歯科医師会長
(真ん中)野田義和 東大阪市長
(右)奥田宗義 東大阪市西歯科医師会長
野田市長は、「本市は2016年から医工連携に取り組んでいるが、歯科の分野でもモノづくりの力を生かせるのではないかと思っていた。日本の歯科のイノベーションを東大阪から起こしていきたい」と本協定に対する大きな期待を述べられ、東西歯科医師会長のお二方もそれぞれ東大阪に対する誇りと意気込みを語られました。

馬場TRIMI機構長は、協定の趣旨を次のように説明。
“東大阪市は、古くから日本のものづくりを支えてきたまちとして知られ、医療機器の生産においても重要な役割を果たしている。一方、東大阪の東西歯科医師会は多くの医療機器を実際に使用する立場にあり、現場のニーズの掘り起こしや使用者としての視点からのフィードバックが重要な連携事項となる。本学TRIMIは医療機器開発における規制対応等、申請に関する支援を担当し、この4者が連携することでより革新的で安全な医療機器の開発が進むことを確信している。”
<連携事項>
- 東大阪市 医療現場のニーズに応じたモノづくり企業の探索・マッチング支援など
- 東西歯科医師会 治験受入のサポート・現場ニーズの情報提供
- 本学 医療機器開発に向けての伴走・承認審査申請の支援など
協定式では4者の代表それぞれから今回の連携に対する高い期待感が窺え、世界に誇れる革新的な医療機器・介護福祉機器の開発が実現する日が非常に楽しみです。