このたび、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)令和8年度「医療機器等研究成果展開事業(開発実践タイプ)」において、本学歯学部歯科理工学講座の橋本典也主任教授の研究が採択されました。
採択課題は「低侵襲歯科治療を可能とするレーザー歯質修復・保存ユニットの研究開発」です。本研究は、歯科臨床で広く用いられているエルビウムヤグレーザーを基盤とし、ハイドロキシアパタイトをその場で歯質に形成する独自技術を用いて、これまでにないエナメル質修復・保存機器の実用化を目指すものです。
※参考記事:橋本典也教授らの研究グループが新たな審美修復技術を開発しました
本技術は、単なる補修にとどまらず、歯と同一成分からなる層を直接形成することで、歯質と一体化した“人工エナメル質”の創出を可能にします。これにより、う蝕治療の概念を大きく変革するとともに、これまで有効な治療法が確立されていなかったTooth Wear(酸蝕・磨耗・咬耗)への応用も期待されます。
橋本典也主任教授
本研究開発は、「削って詰める」従来の歯科治療から、「削らずに再生・保存する」低侵襲医療への転換を促すものであり、歯の長期的な機能維持と審美性の向上を両立する新たな治療パラダイムの確立に貢献することが期待されます。

