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大阪歯科大学

大阪歯科大学歯学部では4月~6月にかけて、本年度の『学長と語ろう』を実施しました。新入生128人と編入生2人が、川添堯彬理事長・学長や学年指導教授に、6年間の目標、意気込みなどを話しました。

『学長と語ろう』は1年生の授業科目『コミュニケーションⅠ』の中の一つで、2012年の新カリキュラム導入時に始まり、毎年、新入生全員が参加しています。今年度は第110回の日程で班ごとに分かれて実施し、川添理事長・学長のほか、学年指導教授の藤原眞一教授(化学教室)と富永和也教授(口腔病理学講座)が同席しました。

新入生は、卒業までの6年間で一番力を入れることを一人ずつ発表。「6年間で卒業し、国家試験にストレートで合格する」「無遅刻無欠席で、皆勤賞を目指す」などのほか、「文武両道(学業と部活の両立)を目指す」「海外研修やボランティア活動に参加する」「コミュニケーション能力の向上」「語学力を磨く」「研究に取り組む」「人間力を身につける」「特待生になる」「音楽CDを作りたい」など様々な抱負を述べました。緊張した様子ではありましたが、川添学長の目をしっかりと見て大きな声で話す学生が多く、皆さんの大学生活への期待や意気込みを感じることができました。

川添学長は「まずは最低修業年限での卒業及び国家試験合格が必須」だとした上で、「言うは易しいが実行するのはなかなか難しい。とにかく休まず出席し、皆勤、精勤してほしい。何事も続けることが大事」と話しました。また、コミュニケーション力の向上を挙げた学生たちに向け、「知らない人にも話しかけられるように」と自身の体験談を交えて述べ、「コミュニケーションというものは、まず自分から始めなければならない。自分から挨拶し、もし相手が返してくれなかったとしても腐らず、また何度でもこちらから挨拶することが大切だ」と話したほか、「患者さんとコミュニケーションをとるためには勉強だけではなく、趣味や部活、音楽や文学など芸術にも興味を持つこと。1回しかないやり直しのきかない人生なのだから、歯科医師になってからも続けられるような趣味を探してほしい。それは人生を2倍生きるほどの豊かさをもたらしてくれる」とアドバイスしました。さらに「苦しいときにどうするか、自分なりの克服法、ストレス解消法を見つけてほしい。苦しいとき人に頼るのではなく、自分自身で克服できるようになってほしい」と語りかけ、最後に「きょう誓ったことを守れているか、1年後もう一度『学長と語ろう』をしてみたい」とことばを結びました。

藤原先生は「明日や明後日、一週間先、一か月先、一年先の計画を立て、常に自分がしなければならないことを把握し、実行することが大切。クラブに入る人は、いろいろなことがあるだろうけれども、ぜひ続けてほしい。また、海外研修に行きたいという人が多いようだが、ぜひ今から積極的に取り組んでほしい」と期待を寄せました。富永先生は「ストレートでの国試合格を目標にする人が多かったが、国試に通ればいいという気持ちではなく、国試の合格点よりもさらに上を目指すつもりで勉強すること。ただじっと講義を受けているだけではつまらなくなってくる。なぜこの先生はこの科目を面白いと思ったのか、考えながら受けてみて。そして周囲への配慮ができる人になってください」と述べました。新入生たちは顔を上げて真剣な顔で聞き入り、最後には少しリラックスした表情を見せていました。

出席した学生たちは、「あんなに近い距離で学長と話ができるなんて思ってなかったです。貴重な経験ができたと思います」「川添学長がこれまでたくさんの学生を見てきた経験からアドバイスをくださったので、参考になりました」「みんな6年間で卒業して国試に合格することを目標にして、さらに部活動や海外研修にも参加したいと話していたので、勉強以外にも頑張ることを見つけてすごいなと思いました。自分も負けないようにいろんなことを頑張りたいです」と話しました。

新入生の皆さんが今回感じた思いや先生方の言葉を胸に、本学で実り多い大学生活を送り、多くの大切な友人を得て、歯科医師への道を一歩ずつ着実に歩んでいってくれることを、教職員一同願っています。

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