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大阪歯科大学

7月18日、2018年度研究チャレンジ発表会が楠葉キャンパスで催されました。

大阪歯科大学歯学部では毎年、3年生による研究チャレンジ発表会と、学生研究助成金を受けている学生による学生研究発表会とを開催しています。研究チャレンジは、2年生時に成績上位の学生の希望者が参加することのできる3年の授業科目。国内外の文献から新しい歯科医療情報を得て、生涯を通じて「なぜ」「どうして」という研究マインドを学生に涵養することを目的に、2015年度からカリキュラムに採り入れられています。
本年度の研究チャレンジには昨年度より8名多い、36名の3年生が参加。この4月から、1人~4人のグループに分かれて、興味のある研究テーマに関連する研究室を訪問し、ファカルティアドバイザー(FA)の教員の指導のもと研究計画を立案、検討を重ねてきました。そして授業最終日となる18日、14グループ34名の学生が自らの研究テーマ・計画をプレゼンテーションしました(短期海外留学のため2名、1グループ欠席)。

会の冒頭、学生部長の田中昌博教授は、「皆さんの研究(実験)はスタート地点に立ったばかり。今日の発表で終わりではなく、今後も是非研究を継続して、学生研究発表会に繋げてほしい。今年度から新たに、学会発表を行う学生の学会参加費、旅費を補助する『スチューデント・トラベルグラント』制度が創設され、本学も可能な限り皆さんの研究を支援していく。皆さんは大学の宝。次は学生研究助成金(研究にかかる消耗品費等を助成)に応募してほしい」と挨拶。
発表は、インドで使われている「歯木ニーム(木の歯ブラシ)の口腔内細菌への影響」という研究テーマから始まり、オーラルフレイル関連まで基礎、臨床研究に多彩な研究計画が披露されました。

緊張の面持ちで真剣に自分たちの研究を説明する学生に対して、先生方からさまざまな質問やアドバイス、励ましのことばが寄せられました。「ニームという木の歯ブラシはどんな味がするのか」「(地域相関の研究に関して)他の要因も挙げて綿密に研究していけば、有益なデータが出てくるのでは」「今までの歯内治療の考え方とは違う治療法を目指している。チャレンジングな研究」「カンジダは現在高齢施設で非常に増えている。ぜひ研究を進めてほしい」「骨再生に血流は関係ないか」「被験者が自宅等で実際に口腔リハビリを行っているか確認する方法(毎晩電話するなど)を考えてみて」「骨芽細胞を数えるのは大変。頑張って」などなど。

各グループの発表時間は、質疑応答を含め約10分を予定していましたが、テーマごとに活発な議論が交わされ、終了時間は大幅に延長。発表会は4時間にわたりました。
全発表終了後には、先生方が一言ずつコメント。「時間を忘れるほど今日の発表は面白く楽しかった」と田中学生部長。「3か月あるかないかという短期間で、大学院生と同等といってもよい発表を皆さんがするので驚いた」「学生が能動的に楽しみながら研究していることが分かり、頼もしく思った」「基礎研究に目を向けてくれる学生がいることは希望の光」「若い学生ならではの突飛なアイデアが出てきて楽しかった」などの声が聞かれました。
発表者の学生は「みんなの研究が素晴らしかった」「先生方に意見をもらえて良かった」「発表が終わって安心した」「発表することで研究を深められるのではないかと思っていたけれど、想像以上だった」「これからにつながる」などと話していたほか、「大学院進学を見据えています」と将来を語ってくれる人もいました。
Science is fun!学生、教員共に、あらためて研究の楽しさを味わった一日でした。

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