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大阪歯科大学

医療保健学部は8月7日、第1回留学生カフェを牧野キャンパスで開きました。これは、留学生が自身の悩みや困り事、どういう支援を希望するかなどを自由に語り合う場として、同学部の学生支援小委員会が企画したもの。新型コロナウイルスの影響で新入生9人は来日が遅れ不参加でしたが、口腔工学科2、3年の女子3人がカフェに集いました。

カフェは夏休み前の最終授業となった7日夕刻にオープン。元根正晴教授をはじめ委員会メンバーの先生方も顔をそろえ、軽食を摂りながら、リラックスした雰囲気のなか“お喋り”は始まりました。

留学生共通の悩みとしてまず話題に上ったのは日本語の難しさ。「先生によって授業が早口で半分しか分からないときがある」「教科書を読むのに時間がかかる」「外来語は発音が違うので分からない」「大阪弁は分からないけどカワイイ」。各々一定の日本語能力をもつものの、専門用語の理解も求められ、学業面でたいへん苦労を強いられているようでした。そのせいか、3年生2人の目標は「いい成績より卒業」で一致していました。

日本の小説が大好きという韓国出身の崔鈴珍(チェ・ヨンジン)さんの悩みは、①学問の知識が浅いこと、②お金のこと、③ベストフレンドが少ないこと。話好きのチェさんは友だちを沢山つくってお喋りしたいけれど、コロナ禍で4、5月は巣ごもり、バイトも続けられなくなり、辛い毎日だったといいます。この夏も帰省すると休暇中に日本へ戻れなくなるため、帰国は見送り。まだ暫くは我慢の日々が続きそうです。それでもチェさんは「大学が希望」と笑顔で話してくれました。

コロナ禍に関する困り事として、特別定額給付金を申請したのに「貰えていない」と訴えたのは中国の方思棋(ホウ・シキ)さん。手続に誤りがあるかもしれず、すぐに区役所に問い合わせをと、各先生は区の電話番号を調べたり、ホウさんに申請方法を確認したり、早速親身に対応していました。他方、給付金未申請ながらも牛子瑶(ギュウ・シヨウ)さんは悠揚迫らぬ態度。「期限があるから早く」と先生のほうが熱心に申請を勧めていました。

カフェ第1日を終え、「留学生の本音がきけて良かった」と元根教授。多くの苦労を抱えながらも懸命に大学生活を送る留学生の実態をあらためて知り、先生方は感心しきりの様子でした。学部では今後も定期的にカフェを開き、留学生をサポートしていくことにしています。

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