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大阪歯科大学

2026年5月21~22日、第64回日本小児歯科学会大会が沖縄県で開催され、本学歯学部小児歯科学講座の阿部洋子准教授が「町田賞研究奨励賞」を、日下知助教が「奨励賞」を受賞しました。
町田賞研究奨励賞は、小児の咬合誘導(子どもの歯並びやかみ合わせが正しい大人の歯並びになるように導く治療)に関する優れた研究に対し授与されるもの。一方、日下先生が表彰された奨励賞は、年齢が40歳未満で、小児歯科領域において卓越した研究成果を挙げ、将来が期待される人材に贈られます。

阿部洋子准教授

阿部先生の受賞研究テーマは「口腔機能検査の歯学部教育への導入および若年者の口腔機能・生活習慣の実態調査」。研究は二つのテーマからなり、「歯学部教育への口腔機能検査の導入」は、学生自身が口唇閉鎖力・舌圧・舌口唇運動機能などを体験することで、将来歯科医師となった時、口腔機能の検査・診断・指導を適切に行えるようにするための教育モデルを構築するもの。他方、「若年者の口腔機能・生活習慣の実態調査」では、青年期における口腔機能の発達状況の実態を解明し、口腔機能発達支援に対する早期介入や、成人・高齢者への予防的介入モデル構築への発展が期待されます。

日下知助教

日下先生は受賞研究課題「小児歯科臨床における生成AIの有用性の評価」の中で、小児歯科臨床で想定される20の実務的質問を設定し、複数の生成AIによる日本語回答の質を、小児歯科専門医が評価することで、生成AIの強みと弱点を定量的に検討。その結果、生成AIは保護者からの一般的な相談等、基礎的な情報提供において一定の有用性を示したものの、歯の形態異常など専門性の高い領域では回答の質にばらつきが認められ、生成AIの臨床利用には、人による内容確認など適切な運用設計が不可欠であることを示唆しました。

表彰式当日は、日頃から小児歯科学教育の充実に尽力いただいている講座の先生方の代表として参加したという阿部先生。「本学での口腔機能の実習が、これからの歯科医師像のヒントになれば」との思いで、これからも指導にあたります。
生成AIは『医療者に代わる技術』ではなく、『医療者を支える技術』であると考え、今回の研究において、その可能性と限界を検討したと語ってくれたのは日下先生。「この受賞を励みに、今後も小児歯科医療と教育に役立つ研究を進めてまいります」
両先生が所属する小児歯科学講座を率いる海原康孝主任教授は、現在の小児歯科医療において重要性が高まっているテーマへの先進的な取り組みが評価されたことを大変嬉しくと思うとともに、「教育・臨床の基盤をより強固にする研究と、未来のテクノロジーを先取りする研究の両輪が揃ったことで、わたくしどもの講座が新しいステージへと力強く動き出していることを確認しております」と力を込めました。

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