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大阪歯科大学

9月25日、「枚方産学公連携プラットフォーム」キックオフイベントが本学楠葉キャンパスで開催されました。
この産学公プラットフォームは、枚方市にキャンパスをもつ大阪工業大学、関西医科大学、摂南大学、本学と行政(枚方市)、産業界(北大阪商工会議所、資生堂ジャパン株式会社)が、枚方市の高等教育の活性化と地域の発展を目指して連携するもの。8月3日に北大阪商工会議所で連携協定が締結されています。

キックオフのイベントは午前11時に、参画団体の代表者の挨拶から始まりました。その中で、本学の川添堯彬理事長・学長は、「現在日本の人口は東京一極集中で、道府県・市町村の人口減少に歯止めがかからず、枚方市も例外でない。枚方市の人口は、2015年の40万人から2040年には36万人に、そして日本の18歳人口は、2017年の120万人から2040年には88万人に減少すると推定されています」と述べた上で、「枚方市所在の大学は、薬学系・工学系・医学系・歯学系・看護系とそれぞれがキラリと光る個性を持っている。4大学の連携によって、地方地域における高等教育のさらなる発展を目指すとともに、枚方市や商工会議所等とも連携し新たな地域発展事業を行っていく。本プラットフォーム形成を機に、市民の皆さまには『こういうことをしてはどうか』という発案・提案があれば、ぜひ意見をお寄せいただきたい」と呼びかけました。

続いて、代表校の摂南大学から、本プラットフォームが今後予定している10の事業—未病・予防事業市民講座、高齢者の健康寿命延伸対策事業、地域産業界の健康管理事業、子ども夢発見事業、小学校・中学校支援事業、中高生大学体験事業、合同入試説明会など—について説明がありました。

次に、イベントのメインプログラム、資生堂近畿支社の村松麻由美美容サポート部長による基調講演『資生堂ライフクオリティ活動』が行われました。村松部長は、同社の社会貢献活動の歴史に触れた後、生活の質(QOL)の維持・向上につながり、認知症予防が期待できる「化粧療法」を紹介。メーキャップをすると心・脳・身体・口腔の機能が向上することを、検証結果を示しながら説明しました。また同社では、高齢者向けの化粧レクリエーションで指導する「化粧(ビューティー)セラピスト」の認定資格制度を設けており、有資格者の中には「歯科衛生士の方もいます」との話がありました。
最後に、地域・介護(老人保健施設)・医療(リハビリ病院)が連携する地域包括ケアシステムの中で「化粧療法」を推進し、笑顔の創出、健康寿命の延伸につなげたいと述べ、講演を結びました。

イベントに参加した市民の方は、「参考になる話がたくさんあった。まずは身近な周りの人に化粧のチカラを教えてあげたい」と感想を話してくれました。

資生堂の「高齢者化粧教室」は、本プラットフォームの高齢者の健康寿命延伸対策事業として10月10日に北大阪商工会議所で開かれます。60歳以上の方でご興味のある方はお申込みのうえ、ぜひご参加ください。(お問合せ先:摂南大学枚方事務室072-866-3101)
枚方産学公連携プラットフォームは、これから徐々に取り組みを本格化していきます。一人でも多くの市民の皆さまに関心をもっていただき、魅力あるまち・枚方市を共につくっていけますよう願っております。

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