2024年11月20日から27日まで、大阪歯科大学楠葉キャンパスにおいて「実験動物慰霊祭」が執り行われました。この慰霊祭は、大学における歯科医学研究に貢献した実験動物への感謝と追悼の意を表す行事です。今年も土日祝を除く期間、自由参拝形式で行われ、動物実験に関わる教職員や関係者が参拝しました。
会場は3号館1階のゼミナール室に設置され、静謐な雰囲気の中、祭壇には花や果物が供えられました。参拝者たちは、歯科医学研究や教育に貢献した動物たちへの敬意を込めて黙祷を捧げました。
期間中には、川添堯彬理事長・学長も参拝し、動物たちの犠牲に深い感謝の意を表しました。また、動物実験委員会の上村守委員長は、「動物実験における命の尊さを考えることは、研究における倫理的責任の実現に繋がります。今後も、動物福祉の向上と代替技術の導入を推進していく必要があります」とコメントしました。
実験動物は、歯科医学における新しい治療法や医療技術の開発において重要な役割を果たしてきましたが、その一方で動物福祉や倫理的な課題が社会的に注目されています。この慰霊祭は、動物実験の現場に関わる人々にとって、生命の尊さを再認識し、研究のあり方を考える大切な機会となっています。
大阪歯科大学の実験動物慰霊祭は、歯科医学の発展に寄与した命への感謝を捧げるとともに、倫理的な研究の実践を再確認する場として、これからも継続して行われる予定です。