2024年11月3日(日)・4日(月・祝)に徳島大学で開催された第23回日本睡眠歯科学会総会・学術集会において、本学歯学部4年生の宇津瑛人さんがシンポジストとして登壇しました。
近年、睡眠は世界的にも注目を集めている分野です。日本睡眠歯科学会は、睡眠歯科の分野の発展には、次世代を担う若い世代の考えや意見を取り入れることが重要と考えており、今回の「歯科業界の未来」を現役歯学部学生と大学教員が登壇するシンポジウム「歯学部学生と一緒に睡眠歯科の未来を考える~学生アンケート調査の結果から~」が企画されました。
宇津さんは「大阪歯科大学生の声を届ける! 学生が考える未来と睡眠歯科に関するアンケートに関する調査」を発表。大阪歯科大学の4、5、6年生に睡眠歯科に関するアンケートを実施した結果、全体の33%の学生が「睡眠歯科」に興味を持っていることが分かりました。また、興味を持つきっかけとして、大学での講義、特に外部講師による特別講義を挙げている学生が多いことも分かりました。
発表後の総合討論では、大阪歯科大学だけではなく、徳島大学、大阪大学、東京科学大学の教員と、各大学での睡眠歯科教育について学生ならではの視点で意見交換が行われました。
「講義が学生の興味喚起に寄与する一方で、大学間での睡眠歯科教育の講義内容や時間に大きな差が見られることが明らかとなりました。先生方にその実情を知っていただくという点で本アンケートおよびシンポジウムは、非常に意義深いものであったと考えます」と宇津さん。
シンポジウムの座長を務めた本学高齢者歯科学講座(附属病院睡眠歯科センター)の奥野健太郎講師は、「どのような講義実習内容が学生にとって魅力的なのか?宇津くん(学生)視点で語られる内容に教員として多くの学びがありました。教育とは教員が学生へ一方的に教えるのではなく、時には学生から教えてもらう、良好なリバースメンタリングの関係性を築くことが今後の歯学教育で重要であると感じました」とコメントしました。
学部生が学会で発表する機会を持つことはありますが、シンポジストとして招待されることは非常に稀です。今回の大変貴重な経験は、宇津さんにとって大きな財産となったのではないでしょうか。
睡眠中のいびきや無呼吸で悩みや困り事がありましたら、一度、本学附属病院「睡眠歯科センター」で受診してみませんか。
まずはお気軽に医事課地域医療連携室(06-6910-1537)までお電話ください。