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大阪歯科大学

受賞した大阪歯科大学歯学研究科大学院1年生の樋口百香さん

2026年5月に開催された第4回若手口腔外科医交流会(主催:(公社)日本口腔外科学会)において、大阪歯科大学大学院歯学研究科1年の樋口百香さんが「英語で発表してみよう」セッションで発表を行い、最優秀賞を受賞しました。

樋口さんの演題は、「Secondary syphilis presenting exclusively with oral manifestations: Diagnostic pitfalls and the importance of infection screening – a report of two cases(口腔症状のみを呈した第2期梅毒の2症例—診断上の注意点と感染症スクリーニングの重要性—)」。
梅毒は、梅毒トレポネーマによって引き起こされる感染症で、口腔内にもさまざまな病変を生じることがあります。しかし、口腔内に現れる症状は必ずしも梅毒に特徴的なものとは限らず、他の口腔粘膜疾患、特に悪性腫瘍との鑑別が難しい場合があります。
今回の発表では、口腔症状のみを主訴として受診した第2期梅毒の2症例について報告しました。1例目は口唇炎、2例目は難治性口内炎を認め、いずれも口腔内の所見だけでは梅毒を疑うことが容易ではない症例でした。
そこで、口腔病変の鑑別診断の一環として感染症の可能性を考慮し、血液検査による感染症スクリーニングを実施しました。その結果、梅毒に対する血清学的検査が陽性となり、第2期梅毒の診断に至りました。

本発表を通して、口唇炎や難治性口内炎など、一見すると一般的な口腔粘膜疾患と思われる症状であっても、経過や臨床所見を総合的に評価し、必要に応じて感染症を鑑別に加えることの重要性が示されました。特に、口腔症状をきっかけとして患者の感染症が発見される可能性があることから、歯科医師・口腔外科医が感染症に関する知識を持ち、適切な検査につなげることが重要です。

初めての英語での学会発表で不安だったものの、研究内容を海外の研究者にも伝えるための表現力やプレゼンテーション能力を培う貴重な機会となったと振り返る樋口さん。今後は、臨床・研究の両面で研鑽を積み、口腔外科領域の発展に貢献できるよう努めるとともに、「今回の受賞を励みに、臨床で得られた知見を研究活動へと発展させ、より良い歯科医療の提供につなげていきます」と抱負を語ってくれました。

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