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大阪歯科大学

南部隆之講師

南部隆之講師

このほど、大阪歯科大学歯学部微生物学講座の南部隆之講師の研究課題「AIによる口腔メタフェノミクス基盤の構築:菌叢構成から代謝表現型を予測する概念実証研究」が、文部科学省「AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業(SPReAD)」第2回公募に採択されました。
SPReADは、AIを科学研究に取り入れる「AI for Science」の波及・振興を促進し、さまざまな研究分野における新たなアイデアへの挑戦を支援する事業です。第2回公募では17,914件の応募があり、そのうち656件が採択されました(採択率約3.7%)。

ヒトの口腔内には多種多様な細菌が存在し、それらによって構成される細菌叢(マイクロバイオーム)は、う蝕や歯周病をはじめとする口腔の健康状態と深く関係しています。近年、次世代シークエンサーなどを用いることで、細菌叢に「どのような細菌が存在するか」を詳細に調べることが可能になりました。
一方で、細菌叢の構成が似ていても、その細菌群が示す代謝機能が同じとは限りません。そのため、口腔内の状態をより深く理解するには、「どの菌がいるか」という情報に加えて、「その細菌叢がどのような機能を示すか」を捉えることが重要です。

本研究では、口腔細菌叢の構成情報と、糖代謝、酸産生、pH応答などの「代謝表現型」を実験的に対応づけ、得られたデータをAIで解析することで、細菌叢構成からその代謝機能を予測する基盤の構築を目指します。
このように、細菌叢の構成と機能を統合して捉えるアプローチを「口腔メタフェノミクス」と位置づけ、その概念実証に取り組みます。将来的には、口腔細菌叢を「どの菌が存在するか」だけでなく、「どのような機能を持つ細菌叢であるか」という視点から評価することで、新たな口腔健康評価法や口腔疾患のリスク評価につながることが期待されます。

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