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大阪歯科大学

2025年12月6日、本学医療保健学部口腔保健学科学科長の島田明子教授が、筆頭著者である長崎大学の鳥巣哲朗講師とともに一般社団法人日本口腔顔面痛学会の令和7年度優秀論文賞を受賞しました。
この賞は、口腔顔面痛領域における学問および技術の発展・充実に寄与する優れた学術論文の発表者に授与されるもので、受賞論文タイトルは「咬合変化の原因に基づく咬合違和感症候群の分類の提案とその対処法」。

口腔領域の慢性的な疼痛や咬合違和感を訴える患者さんが、歯科治療を行うことによって症状が悪化する場合があります。これを防ぐためには、治療介入を行った方がよい症例とそうでない症例を区別する必要があり、本研究では、咬合に関する補綴(歯科)治療を行う際の留意点をまとめたうえで、症状の背景にある原因を把握し、歯科的、器質的な側面からだけではなく、心理的・社会的側面からのアプローチを含めた対応が重要であることを示しました。

今回の受賞に際し、島田教授は、「臨床で対応に苦慮することの多い『咬合違和感』を主訴とする症例について、簡易的な顎位診査に基づく症型分類を紹介し、それぞれの病態への対応を提案しています。さらに、咬合違和感症候群の一部が痛覚変調性疼痛の概念と関連する可能性を示し、器質的要因だけでなく中枢神経系の疼痛処理や心理・社会的側面を含めた、多角的な評価の重要性についても論じています。不可逆的処置である咬合調整については、その適応の可否をフローチャートとして提示していますので、日々の臨床における咬合違和感症候群への実践的な対応・判断の一助になれば幸いです。」と話しています。

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